〔東京外為〕ドル、104円前後=米経済対策報道で底堅い(14日午後3時)
14日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、バイデン次期米大統領の発表する追加経済対策が2兆ドル規模に達するとの報道などを受け、1ドル=104円前後で底堅く推移している。午後3時現在は103円98~98銭と前日(午後5時、103円69~69銭)比29銭のドル高・円安。 早朝は103円80~90銭台で推移し、その後は日経平均株価の上伸を眺めて堅調に推移した。さらに、「バイデン氏の追加経済対策が上院院内総務が求めた1.3兆ドルを大幅に上回る2兆円規模になる」との米CNNの報道を受け、米長期金利が上昇したことから正午前に一時104円20銭近辺まで上昇。好調な中国の経済統計も上げ要因となった。上げ一服後は104円前後で小動きとなっている。 米連邦準備制度理事会(FRB)関係者から早期の金融緩和縮小に慎重な発言が相次いでおり、市場では「金融政策を材料にした米長期金利の1.2%を超えるような上昇はなくなりつつある」(国内銀行)との指摘が聞かれる。ただ、「ドルは底堅く、ドル売りは続かなくなっている」(同)という見方もあった。 ユーロは正午に比べ対円、対ドルともに小動き。午後3時現在、対円は1ユーロ=126円39~40銭(前日午後5時、126円53~54銭)、対ドルでは1.2154~2155ドル(同、1.2203~2203ドル)。