【ハイライト動画あり】ホンダがNTT東日本を破り3回目の優勝、社会人野球の2020年を締めくくる。都市対抗野球決勝
11月22日に開幕した第91回都市対抗野球大会もついに最終日。12月3日に、東京ドームで決勝戦が行われた。 【ハイライト】ホンダ vs. NTT東日本
○ホンダ(狭山市) 4-1 NTT東日本(東京都)●
NTT東日本|0 1 0 0 0 0 0 0 0|1 ホ ン ダ |1 0 0 0 3 0 0 0 X|4
序盤戦から波乱の多かった第91回大会だが、決勝戦はホンダ(狭山市/南関東第1代表)とNTT東日本(東京都/東京第2代表)と、複数回の優勝歴を持つ強豪が勝ち残った。
ホンダの先発は法政大学出身の新人右腕・朝山広憲で、先発は今大会3試合目。140キロ台中盤の速球とフォーク(スプリット)を武器としており、奪三振能力が高い。1回表はNTT東日本の1番・向山基生に四球を与えて、一死2塁のピンチを迎えたが、無失点で切り抜けた。
NTT東日本の先発は技巧派左腕・沼田優雅で、今大会2試合目の先発。ホンダは1番・吉田叡生が四球で出塁し、吉田は二死から二盗も決める。すると4番・佐藤竜彦がセンター前タイムリーを放ち、ホンダが1点を先制した。
朝山広憲も2回一死からNTT東日本の7番・喜納淳弥にライト前タイムリーを許し、すぐ1-1に追いつかれてしまう。しかし、朝山は3回以降に立ち直り、好投を続ける。
ホンダは5回裏、一死から1番・吉田叡生が四球で出塁し、2番・津田翔希がライト前安打で続く。一死1・2塁から3番・井上彰吾が沼田優雅のチェンジアップを引っ張り、ライトに3ラン本塁打を打ち込んだ。これで4-1となり、試合の流れは大きく傾く。
NTT東日本も直後に起用された右腕・熊谷拓也、右腕・堀誠、左腕・佐々木健がホンダの追加点を許さない。ただし、6回表は一死2・3塁と絶好のチャンスを作ったものの3番・下川知弥、4番・火ノ浦明正が、いずれも外野フライに倒れて無得点。その後はチャンスすら作れず、最終回を迎える。
ホンダは9回表から30歳のキャプテン、右腕・福島由登を起用する。NTT東日本も代打・楠研次郎、3番・下川知弥が無死から連続安打を放つなど意地を見せたが、楠の走塁死もあってチャンスを広げられない。福島は4番・火ノ浦明正、5番・笹川晃平を連続三振に討ち取ってゲームセットを迎えた。