Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

味の素AGF社「心身の健康に貢献」が大方針 「不安感の中での再開は初めて」と品田英明社長 コロナ禍の影響受け中計策定 毎月の変化に迅速対応の姿勢

配信

食品新聞

 味の素AGF社は3日、本社でコロナ禍を反映させた2020-2022年中期経営計画を発表した。  同社は4月から味の素(株)食品事業本部栄養・加工食品事業部の一事業に位置づけられ個社としての独自性を維持しながら、経営・事業運営は味の素と一体となっている。  そのため中計は味の素グループの中計に即した内容で、コロナ禍の影響を考慮して売上げ・利益の数値目標は設けず「生活者の心身の健康に貢献するということを、この3カ年の中計では最大の経営方針とする」と品田英明社長は語った。  この大方針の下、生活者に感動と安心を提供すべくAGFの独自技術であるAGFスペシャリティの徹底追求と味の素グループシェアードバリュー(ASV)の実践を基本方針に掲げる。  「AGFスペシャリティは40数年来培ってきたもので社内では“AGFスピリッツの発揮”と呼ぶようにしている。チームAGFでAGFスピリッツを発揮してASVを実行していく」と意欲をのぞかせた。  ASVは、心身の健康、人と人とのつながり、地球環境との共生をはじめとするSDGsが目指す社会価値の共創と、Rest(休息)・Relaxation(安らぎ)・Refreshment(気分一新)の3Rの提供が骨子となっており「3Rを徹底的に提供し、心身の健康の中でも特に心の健康に注力するのがASVだと位置づけている」。  成長戦略も全てカテゴリーで3Rを追求し「心の健康に沿った商品開発とコミュニケーション戦略を遂行していく。」  コロナ禍に対する基本的な考え方は、20-22年の少なくとも最初の2年間はウィズコロナと想定。「事態が好転した場合、後半1年をアフターコロナと想定し、新しい生活様式のライフスタイルや食生活を季節ごと、もしくは月ごとによく調査しながら迅速に対応するという事業運営が求められている」と語った。  国内コーヒーの直近の状況は、コロナ禍の影響を受け、家庭内消費が増大する一方、業務用市場は大幅縮小している。  今後の市場環境については「感染防止と経済活動の両立が図られ以前とは状況が異なる。外出自粛が要請されていた時のようには家庭内では多く飲まれないだろうし、かといって外での飲用も増えそうにない。その兼ね合いを月々よくみていくことが大事で、大きく予想するのは難しい。不安感の中で経済活動が再開されるのは初めての経験」との見方を示した。  前中計(17-19年)では、最優先経営方針に掲げた「安全品質No.1」を最大成果とした。  「クレーム数は16年度比で6割減という画期的な成果を挙げることができ、お客様の声を反映させた商品改定数は76件に及んだ。お客様に少しでも感動と安心の商品をお届けしたいという最大の経営方針を着実に進捗させることができた」と振り返った。  今中計でも25年を目標年度としたクレームゼロを目指して、安全品質No.1戦略のさらなる推進を基本戦略の柱の1つに掲げる。

【関連記事】