【70歳代】貯蓄「3000万円以上」という羨ましい世帯は何パーセント?二人以上世帯の貯蓄額平均と中央値もチェック!
2024年度<厚生年金と国民年金>は増額に
公的年金は、物価や現役世代の賃金によって毎年金額が調整されます。 2024年度(令和6年度)の厚生労働省から発表された年金額は以下のとおりです。 ●2024年度の年金額の例(国民年金と厚生年金)月額 ・国民年金(満額):6万8000円(+1750円) ・厚生年金※:23万483円(+6001円) ※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」の合計額です。 これは「モデル夫婦」の場合で、一人分にすると、厚生年金は月額16万2483円です。 転職や年収の変動で個人差があるので、自分の場合を正確に知ることが大事です。
老後準備は現状の把握から
今回は、70歳代の貯蓄額や厚生年金・国民年金の平均月額について解説しました。現在の状況を知ることで、自身の将来像をより具体的にイメージし、それに向けた準備を進めるためのヒントになれば幸いです。 10年後や20年後には、社会や経済の状況が大きく変わっている可能性があります。しかし、現状をしっかり把握しておくことで、将来への備えが一層現実的で計画的なものになります。特に、物価高が続くことが予想される中で、老後の生活を安心して迎えるためには、今から準備を始めることが重要です。 理想的な老後を実現するためには、早めの行動が大きなポイントになります。日々の生活の中で少しずつでも備えを始めることで、将来の安心感が増すでしょう。 ●【ご参考】70歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:19.2% ・100万円未満:5.6% ・100~200万円未満:5.1% ・200~300万円未満:4.3% ・300~400万円未満:4.7% ・400~500万円未満:2.5% ・500~700万円未満:6.2% ・700~1000万円未満:5.8% ・1000~1500万円未満:10.2% ・1500~2000万円未満:6.6% ・2000~3000万円未満:7.4% ・3000万円以上:19.7%
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・総務省統計局「2020年基準消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)10月分」
林 怜美