元歌のお兄さん・横山だいすけが語る子ども時代の“挫折”「親以外から『歌がうまい』と言われたことがなかった」
横山だいすけさんの明るい歌声を耳にすると、ホッとしたり、元気になれたりするママやパパは多いのではないでしょうか。9年間務めたNHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さんを卒業して、さらに大忙しの日々を送る横山さん。自身の子ども時代や、つねに大切にしていることについて、お話を聞きました。※後編<横山だいすけに聞く4歳娘の育児「子育ては、歌のお兄さんとして子どもとかかわるのとは全然違いました」>へ続く 【写真】貴重!横山だいすけさんの3歳の時の写真や、手作り弁当はこちら(全7枚) ■小学生時代は、僕の「好き」が大きく育った時代なんです ――歌のお兄さんの「原点」はどんなことですか? 3歳くらいのときにビデオで観た「青きドナウ」というウォルト・ディズニーの実写映画です。ウィーン少年合唱団の歌を聞いて、「この人たちといっしょに歌いたい」と両親にいって、何度も何度も繰り返し見ていたそうです。歌はもちろん、断片的ではありますがシーンも鮮明に覚えています。 ――小学生時代のだいすけお兄さんは、どんな子どもでしたか? とにかく元気で友達と遊ぶことが大好きな、ごく普通の少年でした。習い事は、そろばんやピアノなどいろいろやっていました。でも、いちばん印象に残っているのが、1年生から6年生までずっと通ったお絵かき教室なんです。 お絵かき教室といっても、絵を描くだけでなくいろいろなことをやらせてくれました。七宝焼きや銅板や版画、木を削ってパズル作り……。週に一度のこの教室が、本当に楽しかった。先生も「子どものうちにいろいろな色に触れて、知っておくことが大切」といって、学校で使う絵の具セットでは見たこともないような色の絵の具を自由に使わせてくれました。絵を描くときは、「どの色を使おう」とみんなでワクワクしていましたね。 小3で加入した地元の合唱団もとても楽しかった。ここは、どちらかというとテクニックより「大きな声で楽しく歌いましょう!」というスタイルで、子どもの僕にぴったりだったのです。僕の合唱歴はここからスタートして、さまざまな団体に加わりながら大学時代まで続きました。