うちの子、スマホで何してる?夏休み直前、親に知ってほしい10代のスマホ事情
夏休みは、スマホを学びつつ親子コミュニケーションを
スマホに関して、親がある程度の基礎知識を押さえておくことは重要です。なぜかというと、親が何も知らないという状況ですと、トラブルがあった際に子供から相談しにくくなってしまうからです。 どういったツールを使って、どんな風に楽しんでいるのか、この夏休みを機に知ってみるといいのではないでしょうか。一緒にでかけて写真を撮った際に「写真アプリは何を使っているの?」「どういう風に投稿するの?」など聞いてみると、親子コミュニケーションの中でスマホを学んでいくことができると思います。 最低限の知識くらいはあるという方も、意識して子供と会話してみると、自分が知り得なかった情報や意外な答えが返ってくるかもしれません。例えばInstagramについて、大人はハッシュタグをたくさんつけている人が多いですが、中高生は人脈を広げたい子ばかりではないので、ハッシュタグが最小限だったりもするんですよね。そういった細かな違いを知ることができると、非常によい親子関係が築けるのではないでしょうか。また、SNSが普段の会話に出てくることで、子供のSNSのブラックボックス化も防ぐことできると思います。
SNS上における親子の「距離感」を考える
最後に、SNS上における親子の適切な「距離感」について考えてみようと思います。 これはあくまで私の場合ですが、自分の娘たちがSNSを始めたいと言ったとき「相互フォローするならいいよ」という条件を出しました。その上で使い方の様子を黙って見守りつつ、必要なときにはアドバイスをしました。「あやしいニュースまとめサイトのリツイートはしない方がいいんだよ」などと最初に伝えてあげると、娘たちも正しいSNSの使い方を次第に学んでいってくれました。 もちろん、親子で相互フォローなんてしたくないと感じる方もいると思いますので、無理にそうする必要はありません。ただし、SNSを始めた子供は、まず親のSNSを検索してチェックしている場合が多いです。なので、親がSNSで暴言を吐いていたり、非常に偏った意見を投稿していたりすると、子供も親も恥ずかしい思いをしてしまうことがあります。子供に大人としてのお手本を見せ、正しいSNSの使い方を示してあげることは、非常に大切なことかと思います。 また、適度な「距離感」を保ったまま、子供の心情を知ることができる方法として、LINEのステータスメッセージのチェックがあります。 LINEのステータスメッセージとは、プロフィール画像の下に何か一言書くことのできる機能です。略して「ステメ」などと言われたりもします。昔は「一言欄」とも呼ばれていました。相手の丸型アイコンをタップするだけで確認できます。 実はここには、子供の隠れた気持ちが書かれている可能性があります。最初の行には明るいことや無難なことが書いてありますが、どんどんスクロールして見ていくと、自分の学校への不満、家族への不満、友達への不満が綴られていることがあるのです。誰かに気持ちを知ってほしい、気づいてほしい。けれど、誰かに押し付けて返事をもらいたいわけではない。そういった心理で、ステメに心情を吐露しているケースが多いです。 最近ちょっと様子がおかしいなと思ったとき、LINEのステータスメッセージを確認してみると、何かヒントがあるかもしれません。夏休み中だけではなく、夏休み明けの気鬱な時期の見守りなどに活用していただければと思います。