うちの子、スマホで何してる?夏休み直前、親に知ってほしい10代のスマホ事情
(ケース2)LINE通話で「繋がりっぱなし」
夏休みになると、今まで毎日会っていた友達と急に会えなくなり、各自家にいる時間が多くなります。そんな状況でも、手軽に友達と繋がることができる手段の一つとして「LINE通話」があります。 通話するというよりは、この機能を使ってオンライン上で同じ空間と時間を共有するというような使い方がよくされます。今時の子供たちは、用事がなくても友達とLINE通話を「繋がりっぱなし」にして過ごすことが増えているのです。 例としては、勉強している最中にLINE通話をオンにしておき、基本的には無言で過ごしつつも、分からないところが出てきたときにはビデオをオンにして聞いてみる。もしくは、朝起きてから寝る直前までLINE通話を繋ぎっぱなしにし、無言の空間を共有しつつ、気が向いたときに会話する、などです。
友達と実際に会って話すことが難しい今、LINE通話を活用することが悪だとは思いません。しかし、深夜過ぎまでずっと繋がり続け、前述したオンラインゲームの例のように、昼夜逆転してしまうことは避けたいです。あまりに目に余るようでしたら、きちんと対処した方がいいと思います。 例えば「うちは23時がタイムリミットだよ」とルールをつくり、それを友達に伝えてもらうなどすれば、「あの子の家はルールでそう決まっているから、深夜に通話できなくてもしかたない」と、周囲から無理強いされることも無くなってくるはずです。人間関係にヒビが入らないような形で、深夜の通話を習慣化させないよう、フォローしてあげられるといいですね。
(ケース3)SNSへの没入
子供にとっての自由な時間が増える夏休み。手持無沙汰にスマホを眺めていると、絶えずSNS通知が届きます。一つ一つをチェックし、自分も更新したりしていると、スマホから目が離せなくなる状況に陥りがちです。 SNSでのいいね数やフォロワー数など、自分の人気度が数値化されてしまう現在。「もっとSNSをやらないと、自分は人気者ではなくなってしまうんじゃないか」という考えに囚われる子供たちも多くいます。 しかし、SNSで人気がある子が必ずしも人望が厚いかというと、そうではありません。例えばTwitterでは、普通の人が言わないような変わった発言をする人をウォッチする意味でフォローをしたり、大して内容を見ずに義理で“いいね”している場合だってあるわけです。なので、「いいね数やフォロワー数は気にしなくていい」「自分の本当の仲良しだけと心通えばいい」と伝えてあげることで、SNSへの没入や心理的依存も少しは解消できるのではないかと思います。