卓球・東京五輪シングルス世界予選 リオ五輪ベスト8が敗れる波乱も男女9選手が通過
<東京五輪シングルス世界予選 3月14日~17日 カタール・ドーハ> 3月14日~17日、東京五輪の男女シングルスの出場権を争う世界予選が行われ、男子シングルスで4選手、女子シングルスで5選手の東京五輪出場が決定した。 【画像】敗者復活戦を制して五輪出場を決めたスターシニー
男子シングルス総括
男子シングルスでは73名の選手を3つのトーナメントに分け、各トーナメントの優勝者と敗者復活トーナメントの勝者、計4名が東京五輪の出場権を獲得するシステムで実施。負ければ終わりのトーナメント戦ということもあり、リオ五輪ベスト8のクアドリ・アルナ(ナイジェリア)ら実力者が早々に敗退する番狂わせが随所で見られた。 そして最終的に、トーナメント1ではルボミール・ヤンカリク(チェコ)が、トーナメント2ではベンス・マヨロス(ハンガリー)が、トーナメント3ではワン・ヤン(スロバキア)が、それぞれ出場権を獲得。 特に、ヤンカリクは決勝でリアム・ピッチフォード(イングランド)にゲームカウント4-2で勝利する金星を挙げて、大一番での勝負強さを見せつけた。 その後の敗者復活トーナメントには、ピッチフォード、パナギオティス・ギオニス(ギリシャ)、コウ・レイ(ウクライナ)といった、国際大会での実績のある選手が出場。最後の1枠を賭けて激闘を繰り広げ、決勝戦にはピッチフォードとキリル・スカチコフ(ロシア)が勝ち上がった。 決勝戦は、準決勝でギオニスとのフルゲームの激戦を制し、世界ランキングでも分があるピッチフォードが有利に試合を進めるかに思われたが、第1ゲームをスカチコフが制する。 続く第2ゲームはピッチフォードが取り返したものの、その後はスカチコフが積極的な攻めでペースを握り、3ゲームを連取。ゲームカウント4-1の金星を挙げ、スカチコフが東京五輪の最後の出場枠を勝ち取った。