【オークス・血統値】アートハウス 母の父ヴィクトワールピサはブレーク中 重賞馬が出て勢いも十分の牝系
[GⅠオークス=2022年5月22日(日曜)3歳、東京競馬場・芝2400メートル] 忘れな草賞の過去の勝ち馬からはチョウカイキャロル、エリモエクセル、エリンコート、ミッキークイーン、ラヴズオンリーユーの5頭が樫の女王となっている。今年の勝ち馬はアートハウス。4か月の休み明けだったが、ラスト1ハロン11秒1の瞬発力を見せ、2着に3馬身差をつける完勝だった。 父はオークスと同じ舞台のジャパンカップを制したスクリーンヒーロー。20年のオークスでは産駒ウインマリリンがデアリングタクトの半馬身差2着と好走しており、アートハウスへの期待も膨らむ。 母パールコード(父ヴィクトワールピサ)はフローラS2着でオークスの権利を取ったものの、回避して夏場は休養。秋には秋華賞で勝ったヴィブロスから半馬身差の2着。続くエリザベス女王杯はクイーンズリングから0秒3差4着とGⅠで善戦したものの、重賞を勝つことはできず、11戦2勝の成績で引退した。このアートハウスが初子となる。 祖母マジックコードは加古牝馬チャンピオン。産駒シークレットコードは05年の阪神JFでテイエムプリキュアの2着となっている。 一方、母の父ヴィクトワールピサは、現3歳世代のブルードメアサイアーとしてオニャンコポン(京成杯)、ラブリイユアアイズ(阪神JF2着)、クラウンドマジック(野路菊S2着)を出してブレーク中だ。 4月にはマジックコードのひ孫となるシャマルが、交流GⅢ東京スプリントで、前出パールコード、シークレットコードが手にできなかった重賞初制覇を果たし、牝系にも勢いがある。アートハウスも流れに乗って、一気に頂点に上り詰める。
東スポ競馬編集部