試験会場「3密」対策は 16、17日に大学入学共通テスト 熊本の5大学
新型コロナウイルス感染拡大が続く中、受験シーズンを迎える熊本県内の大学は感染防止に神経をとがらせている。試験会場での「3密」を避けるため、感染の「第1波」が押し寄せた昨春以上の対策に力を入れる。 センター試験の後継となる「大学入学共通テスト」は16、17の両日。県内の会場となる五つの大学は座席同士を離して換気し、机やいすを消毒する。同じ高校の友人らで集まるなどしていた昼食は、試験室の自席で食べてもらう。 熊本大(熊本市中央区)は受験者の混雑を避けるため、一部の試験室への入場時間を受験番号ごとに分ける。受験者以外が敷地内に立ち入ることは原則禁止。保護者ら同伴者の控室も設けない。 同大では県内最多の約3300人が受験予定。試験直前に感染者が出ても会場変更は混乱を招くとして、消毒の徹底などで対応するという。県立大(同市東区)も混雑を避けるため、試験室への入り口や使用できる階段を指定する。
千人が共通テストを受験する熊本学園大(同市中央区)では、昨年11あった試験室を19に増やし、受験者を分散させる。通常1人配置する看護師は3人に増員。せきなどの症状がある受験者のための別室も設ける。同大入試課は「安心して受験できるよう文部科学省のガイドラインに沿って万全の準備を整えたい」としている。 大学入試センターは新型コロナ感染者の受験を認めていない。試験の2週間前から体調管理を徹底し、万全でなければ事前に申請して1月30、31両日の追試験を受けるよう呼び掛けている。(臼杵大介、澤本麻里子)