午後3時のドルは下落150円前半、CPI上振れ一時1カ月ぶり安値
Shinji Kitamura [東京 29日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の150円前半で取引されている。11月東京都区部消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、12月に日銀が利上げに踏み切るのではないかとの思惑が強まり、ドルは一時149.77円まで下落し、10月21日以来約1カ月ぶり安値を更新した。 この日は米国の休場明けで静かな展開が予想されていたが、朝方発表の都区部CPIが事前予想を上回り、日銀が目標とする2%を再び超えたことが明らかになると、円が次第に上昇した。ドルは午前11時前に150円台を割り込み、午後に入って下げ幅を広げた。 円は他通貨に対しても全面高で、ユーロが158円前半へ、豪ドルが97円半ば、英ポンドが190円前半、スイスフランが169円後半まで軒並み売られ、ともに2カ月ぶり安値を更新した。 日本の金利先物市場が織り込む12月の利上げ確率は59%まで上昇した。前週は47%だった。 市場では「きょうは米休場明けで取引量が少なく、短期筋の円買いが勢いづきやすか った」(外銀関係者)ことも、急速な円高につながったとの声が聞かれた。昼過ぎに安値を更新した後は円高が一服となり、ドルは150円ちょうど付近で売買が交錯した。 ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円 午後3時現在 150.08/150.13 1.0567/1.0569 158.62/158.64 午前9時現在 151.19/151.20 1.0559/1.0562 159.65/159.67 NY午後5時 151.53/151.56 1.0553/1.0557 159.93/159.99