WTO事務局長再任へ、トランプ関税巡り難しい舵取り
[ジュネーブ 29日 ロイター] - 世界貿易機関(WTO)が29日開催した特別会合で、オコンジョイウェアラ事務局長の2期目続投が決まった。同事務局長の任期はトランプ次期米大統領の第2期政権と重なる。 他に候補者はおらず、WTO加盟国が全会一致で再任案に同意した。 アナリストは前途多難を予想する。トランプ氏は来年1月20日の就任初日に、メキシコとカナダからの全ての輸入品に25%、中国からの輸入品に追加で10%の関税を課すと表明。貿易戦争勃発のリスクの高まりが懸念されている。 オコンジョイウェアラ氏は記者会見で「われわれはトランプ次期新政権と協力することを楽しみにしており、非常に建設的かつ創造的なアプローチを取るべきだと考えている」とした。 トランプ氏の関税案についてはコメントを控えた。