【NFL】QBニュートンがコロナ陽性 ペイトリオッツ・チーフス戦は1~2日延期
米プロフットボールNFLのニューイングランド・ペイトリオッツで10月3日、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)が発生した。公式サイトNFL.comや複数の米メディアが伝えた。陽性となったのはエースQBのキャム・ニュートンだ。ニュートンは、今年7月にペイトリオッツにFAで加入後、タンパベイ・バッカニアーズに移籍したトム・ブレイディの後継QBとなって活躍していた。リーグMVPやスーパーボウル出場経験を持つスター選手の感染は大きな衝撃となった。
ペイトリオッツによると、陽性判定はQBニュートンだけで、後の選手・スタッフは全員陰性だという。一方、ペイトリオッツと第4週の10月4日に本拠地のアローヘッド・スタジアムで対戦する予定だったカンザスシティ・チーフスも、プラクティス・スクワッド(PS、練習チーム)のQBで、プロ2年目のジョーダン・タアムが陽性と判定された。 両チームの施設は閉鎖されており、NFLは試合を5日(月曜)もしくは6日(火曜)に順延するとしている。日程の決定は、4日になるという。 ニュートンとタアムはCOVID-19のために設けられた特別な負傷者リストに入れられ、数週間試合には出場できなくなる。タアムはPSのため、戦力的にチーフスに与える影響はほぼないが、ニュートンを中心にしたオフェンスに作り替えていたペイトリオッツにはダメージも残りそうだ。 NFLでは、9月末にテネシー・タイタンズで集団感染が派生し、10月3日の時点で選手・スタッフ合わせて18人がCOVID-19の陽性判定を受けた。NFLは第4週の10月4日に開催される予定だったタイタンズ・スティーラーズ戦を第7週に延期する措置を取ったばかりだった。 米国におけるCOVID-19のパンデミックは、依然猛威を振るっている。10月1日には、ドナルド・トランプ大統領も陽性と判定され、入院した。秋が深まり、気温が下がる時期に入るため、複数の州や市が、感染者数、死者数共に再び増加する可能性があると警戒している。10月3日現在、米国の感染者は約731万人、死者は20万8000人を超えた(米疾病予防管理センター調べ)。いずれも、世界で最も多い。(小座野容斉)
アメリカンフットボール・マガジン編集部