焼き肉店発! 新ご当地グルメ「信州そば冷麺」 松本・大町の4店が共同開発
長野県松本市などの焼き肉店4店が、新名物を目指して共同開発した「信州そば冷麺」の普及に力を入れている。主流の韓国冷麺や盛岡冷麺と差別化を図り、そばの香りを生かした麺とかつおだしを利かせたスープで信州らしさを前面に出した。地元産材料にこだわり、将来的には全県の飲食店で提供されることを目標とする。ネット販売も始め、ご当地グルメに育てようと意気込んでいる。 焼肉飯店こぶた(松本市島内)、炭火焼肉味楽苑(同市中央1)、焼肉牡丹園(同市本庄1)、焼肉ソウル(大町市)が参加する。本来の冷麺はそば粉を使うことに着目し、3年前に感染症禍で打撃を受けた飲食店を元気にしようと始動した。 麺作りは、製麺所の協力で信州産そば粉と小麦粉の配合を試行錯誤し、そばの香りとのどごしのよさを追求した。スープは酸味のある従来の味から、来店客の意見も取り入れて和風に改良し、1年ほど前に仕上がった。 提供スタイルは、具材を載せたりワサビだけ添えたりと店ごとに異なり、観光客を中心に好評という。今後はそばのイメージを強調するため、ぶっかけ風ではなく、スープを濃縮したつゆに麺をつけて食べるスタイルに変えていく。 ネット販売の商品は4人前の麺とつゆ、安曇野産のワサビ芋とペットボトル入り湧水(500ミリリットル)をセットにした。専用サイトで扱い、10日まで特別価格として税抜きで通常より1000円安い4990円となる。 4店でつくる「信州そば冷麺の会」の孫騰光会長は「唯一無二の冷麺で自信を持って勧められる。新しい名物として信州を盛り上げていきたい」と話している。問い合わせは牡丹園(電話0263・75・8881=午後4時以降)へ。
市民タイムス