最高額のイタリア人は誰だ? サッカー選手市場価値ランキング6~10位。ミラン、ユベントス、インテル…強豪の未来を背負う才能たち
100億円を超える移籍金(契約解除金)も珍しくなくなった今日のサッカー界で市場価値の高いイタリア人は誰なのか。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値ランキングを紹介する。※成績は12月7日時点、価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠
10位:ミランのカピターノ
DF:アレッシオ・ロマニョーリ(イタリア代表/ACミラン) 生年月日:1995年1月12日(25歳) 市場価値:3600万ユーロ(約43億円) 今季リーグ戦成績:6試合出場/1得点0アシスト 25歳のアレッシオ・ロマニョーリはACミランで、かつてフランコ・バレージやパオロ・マルディーニが務めたキャプテンを務める。対人守備に優れたセンターバックで、歳に似合わぬ落ち着きで最終ラインに安定感をもたらしている。 ローマの下部組織からトップチームデビューを飾ったのは17歳のとき。14/15シーズンにサンプドリアに期限付き移籍して定位置を確保すると、15年夏に2500万ユーロ(約30億円)の移籍金でミランに完全移籍。18年夏に退団したレオナルド・ボヌッチに代わって、23歳の若さでアームバンドを巻くことになった。 8月に負ったふくらはぎの負傷により、昨季終盤から今季序盤にかけて欠場が続いた。復帰後もコンディション不良からか低調な試合もあったが、好調を維持するミランのキャプテンとして相棒のシモン・ケアーとともに守備陣を支えている。
9位:怪我に苦しむローマの未来
MF:ニコロ・ザニオーロ(イタリア代表/ASローマ) 生年月日:1999年7月2日(21歳) 市場価値:4500万ユーロ(約54億円) 今季リーグ戦成績:出場なし ローマの未来を背負って立つと期待されるニコロ・ザニオーロにとって、2020年は悲劇に見舞われた年となった。1月に右ひざの半月板損傷と前十字靭帯断裂の重傷を負った。7月に復帰したが、9月の代表戦で左ひざの前十字靭帯を断裂してしまい、前半戦を棒に振ることになった。 フィオレンティーナの下部組織で10代の多くの時間を過ごし、17歳のときにエンテッラでプロデビューを果たした。17年夏に移籍したインテルではプレーできなかったが、1年後に移籍したローマで1年目からレギュラーに定着。このシーズンの終盤にはイタリア代表デビューも果たしている。 左利きだが、右足からでも正確なボールを蹴ることができる攻撃的MFだ。スピードとパワーを併せ持ち、昨季のSPAL戦では自陣から5人を抜いてゴールを奪って話題になった。利き足こそ違うが、しなやかな長身から繰り出されるプレーと背番号22は元ブラジル代表のカカを彷彿とさせる。ローマのパウロ・フォンセカ監督も1月に負傷する直前には「彼には途方もない才能がある。私の見解ではイタリアで最高の選手になることができるよ」とその才能を認めている。