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ロッテ・和田康士朗が先輩から学んでいるもの

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 開幕直前に支配下登録を勝ち取った男は、初ものづくしの1年目を送っている。ソフトバンクとの開幕戦(PayPayドーム)で、代走でプロ初出場して初盗塁を決め、8月16日の日本ハム戦(ZOZOマリン)では一番・中堅で初スタメン。1打席目に初安打をマークした。同戦では3安打3盗塁3得点と周囲に与えたインパクトは大きかったが、何より自分自身が一番驚いている。 ロッテ・和田康士朗インタビュー だから、僕は走る 「僕が一番ビックリしているんです(笑)。こんなに足で目立てると思わなかったので」  ただ、スタメン定着には至っていないのが現状でもある。試合終盤の勝負どころでの代走など、起用法は試合ごとに異なる。それでも「スタメンで出たい気持ちはありますが」と、本音を明かしつつ「与えられたところで、全力で頑張るだけです」と力強い。  経験を積み、成長を続ける背番号63。スタメンを経験したことで、ベンチでの視点も変わったのでは──。そう問うと、こんな答えが返ってきた。 「走塁だけでなくて、打撃の課題も見つかったので。左ピッチャーを打てていないし、チャンスでも打てていない。そういう原因を考えて見ている部分もあります。でも、走塁の部分でも先輩たちから学んでいることもあるんです」  学んでいる点は、どんな部分か。続けて聞くと、答えは2つあった。1つは姿勢だ。「鳥谷(敬)さんや岡(大海)さんが代走で出られるのを見ると、落ち着きがすごい。僕はバタバタして、慌ててしまうというか……。そういう余裕って、相手もイヤだと思うんですよね。見習っていきたいと思っています」。  そして、もう1つが技術だ。8月20日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)の延長10回、二走の鳥谷が暴投間に一気に本塁へ。巧みにタッチを交わすヘッドスライディングで技ありのサヨナラ生還を披露した。 「ああいう咄嗟の判断力はすごい。本当に巧いと思います。僕は真っすぐにしか走れないので(笑)。どうすればセーフになるか考えてプレーして、もっと技術を身につけていきたい」  そもそも盗塁技術に興味を持ったのは昨季、ファームで代走起用が増えてから。それほど日は長くはない。だからこそ、伸びしろも十分にある。今季もリードの取り方を変えるなど、試行錯誤は見て取れ、さらにディレードスチールを敢行するなど“巧さ”も見せている。「ディレードは今年、初めてやったんですけどね(笑)。一軍の試合で初めて試みて成功して。『あ、意外と使えるな』と感じているんです」と、言葉とは対照的に、果敢に挑戦する大胆さも、この男の武器だ。  まだ21歳。一番定着を目指す男は、チームが首位争いを演じる中で、肌で多くのことを学んでいる。支配下1年目の今季、どこまで成長するのか。注目は増すばかりだ。 写真=BBM

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