気づかないうちに“正しく”立てなくなってるかも!? 体の軸の歪みを整える「リポーズトレーニング」をやってみよう【ゴルフの4スタンス理論#12】
ゴルフでも武道でも達人の域に達する人は、自分の型をもっているように見えるのはナゼだろう。自分に合った型を見つけられれば、上達への道がきっと切り開けるはずだ。そこで廣戸総一氏の提唱する「4スタンス理論」をゴルフに当てはめ、ツアープレーヤーを指導する西野貴治プロに「4スタンス理論」を使ったゴルフ上達のカギを教えてもらおう。
ゴルファーを体の動かし方の特徴によって4つのタイプに分け、それぞれに合った体の動きをおこなうことでケガのない動きやスムーズな上達を促す「4スタンス理論」。その本質は単なるタイプ分けではなく、「軸」という概念に基づき、自然でスムーズな体の使い方で効率のいいスウィングを目指すところにある。 今年、男子ツアーのQTで34位に入りレギュラーツアーに挑戦する権利を得た松田一将プロは、この最新4スタンス理論によって開眼したという。松田プロの所属する「ロイヤルゴルフクラブ」内の「廣戸道場」で松田プロを指導し、自身もプロゴルファーでもある西野貴治さんに、最新の4スタンス理論について連載形式で教わっていこう。 4スタンス理論では、軸のある状態をつねに保つことを非常に重視しており、まずは「トップ・オン・ドーム」で正しく立つこと、そしてそれをアドレスへ結びつけることがいい動きでスウィングする大前提となる。 しかし日々の暮らしのなかでこのバランスは崩れてしまい、気づかないうちに「正しく立つ」ことができなくなってしまうことも多い。 「スウィングにおいては、“体のセンター”をしっかり体に記憶させ、必ずそこを基準に動くことが重要です。しかしどれだけ注意していても、ゴルフをプレーしたり、デスクワークで姿勢が崩れたりとか、細かく言えば内臓の調子が悪いといった些細なことによってその“体のセンター”はズレてしまいます。そのため気づかないうちに蓄積されていくそういった歪みやズレを日常的にリセットすることはとても大事なんです」(西野さん) 今回はそういった歪みやズレをリセットし体をニュートラルな状態に近づける効果のある「リポーズトレーニング」というエクササイズを教わった。