【女子ゴルフ】米ツアー大量参戦も国内〝空洞化〟の不安なし 背景に都玲華ら〝スター予備軍〟の存在
〝空洞化〟の懸念は無用か――。国内女子ゴルフツアーで今季の年間女王に輝いた竹田麗央(ヤマエグループHD)、パリ五輪4位の山下美夢有(加賀電子)らが来季から新たに米ツアーに参戦する。 【写真】個人4冠の竹田麗央 来季から米ツアー参戦 米ルーキー組をはじめ、古江彩佳(富士通)や渋野日向子(サントリー)らを含め13人の日本勢が同ツアーを主戦場とし、そのほか人気選手の原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)は米下部ツアーに参戦する予定だ。人気選手や実力者がこぞって海外でプレーすることになる状況は、国内ツアーの人気低下へとつながりかねない。 しかし、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の小林浩美会長は、17日に都内で行われた今季表彰式のあいさつで「来年は米ツアーに13人が出ます。私の記憶では過去最高だと思います」と胸を張った。16日の来季日程発表の席でも、今季の上位選手が海を渡ることに「寂しいが、非常にうれしいというのが正直なところ」と余裕のコメントを残していた。 その裏には、豊富な〝スター予備軍〟の存在がある。この日の表彰式では、今後の期待を集める都玲華(20=大東建託)が出席した。アマチュアだった4月に下部ツアーで優勝し、11月にはプロテストにも合格。レギュラーツアーで活躍すれば一気に大ブレークの可能性を秘める。 また、ツアー初Vが待たれる政田夢乃(24=なないろ生命)も、その一人だ。ファン投票込みのベストプレー賞で表彰されたことからも人気ぶりがうかがえる。この2人以外にも、有望株はめじろ押し。国内女子ツアーが大きく揺らぐことはなさそうだ。
森下久