阪神・大山悠輔 “感謝”の場内一周に虎党から大山コール…ファン感謝デー
国内FA権を行使した阪神・大山悠輔内野手(29)が、宣言残留か移籍かの結論を出すカウントダウンに入った。23日、甲子園で開催された「ファン感謝デー2024」に参加。最後に場内を一周してグラウンドを後にする際、虎党からの大山コールに心を震わせた。感謝の気持ちを問われ、「それはもちろんです」と即答した。 去就を熟考している身ながら「1年間の感謝の気持ちを伝えたい」と参加したファン感には、3万8500人が来場。スタンドは大山の名前が入った赤いタオルで彩られ、入場時からひときわ大きな拍手で沸いた。大声援を全身で感じながら、ABCテレビ「相席食堂」の企画で生まれたチームとの野球対決に「4番・一塁」でフル出場。左中間に鋭い打球を放つなど、力強いスイングで虎党を沸かせた。 気心の知れた仲間と貴重な時間を過ごし、縦じまのユニホーム姿で感謝の思いを表現。「楽しかったです。良かったです」とその一瞬一瞬をかみしめた背番号3に、藤川監督は「みんな毎年、岐路を迎えるわけで。プロ野球の世界ですから」と心中をおもんぱかった。 球団は、今季年俸2億8000万円からの大幅増と最大5年契約で最終提示しているとみられる。一方、巨人は阪神を大きく上回る6年以上の超大型複数年契約を用意している。21日には「自問自答しながら毎日いる。決断した時に自分の口から報告する」と話した猛虎の4番。その時は刻一刻と近づいている。(中野 雄太)
報知新聞社