ネット裏のスカウトは金足農・吉田大輝をどうみたか? 実兄はオリックス吉田輝星
7回154球を投げて9安打5失点
「見た目やマウンドでの雰囲気はやっぱり輝星に似てる(笑)。大輝の方が背も高く、体もがっちりしてるけどね」 【実際の写真を見る】やっぱり甲子園が似合う? 弟の試合応援に駆け付けた吉田輝星を見る! こう言うのはセ・リーグのスカウト。9日の西日本短大付(福岡)戦に先発、7回154球を投げて9安打5失点で敗れた金足農(秋田)の吉田大輝のことだ。 まだ、2年生。打たれたとはいえ、この日は自己最速タイの146キロをマークした。来年のドラフト候補になる可能性はあるか。 「ボールが高めに抜けるなど、コントロールがアバウト。スライダーなど変化球の精度もいまひとつです。ストレートの球威はあるけど、キレが物足りない印象でした」 と、前出のスカウトがこう続ける。
「土は持って帰っていないです」
「輝星のような下半身の粘りがない。股関節が硬いので、踏み出した左足に体重がしっかりと乗っていかないのです。球持ちが良くないから、球のキレも出てこない。けれども、まだ、2年生ですからね。あと1年で改善されるようなら、ドラフト候補になるかもしれません」 試合後の大輝は「自分はまだ、甲子園にふさわしくないピッチャーだとわかった。来年は絶対パワーアップして戻ってくるという気持ちで(甲子園の)土は持って帰っていないです」と話した。 来年に期待か。 ◇ ◇ ◇ 金足農といえば、22年夏には部内いじめが発覚。日本学生野球協会から3カ月の対外試合禁止を食らうなど、決して順風満帆だったわけではない。ここまでどのようにチームを立て直してきたのか。中泉監督が語ったこととは。 ●関連記事【もっと読む=監督インタビュー】…では、それらについて詳しく報じている。