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JR水郡線・西金-袋田駅間、4日再開 待望の鉄路、歓迎ムード 観光客増、大きな一歩

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茨城新聞クロスアイ

昨年10月の東日本台風(台風19号)の影響で不通となっていた大子町のJR水郡線西金-袋田駅間が4日、運転再開する。袋田の滝など有名観光地を抱える同町にとって、待望の鉄路が一部復活する。観光業界は新型コロナウイルスの影響が直撃し「二重苦」となっている中、関係者は運転再開を一様に歓迎し、今後の観光客増に期待を膨らませている。 「列車が近づいてきた踏切の警報器や、列車が通るレールの音、発車の際の警笛など、日常が戻ってくるだけでうれしい」。同町袋田の袋田駅前で酒店を営む椎名光代さんは喜びをあらわにする。駅舎内に設置された七夕飾りには、小学生が願いを込めた「袋田の滝近くの売店 だんごを食べてほしい」などという短冊が下がる。椎名さんは短冊を見て目を細めた。 水郡線は久慈川の増水で袋田-常陸大子駅間の鉄橋が流失するなど、大きな被害を受けた。水戸方面の西金駅以南は昨年11月までに復旧したが、袋田駅は折り返し運転に必要な信号設備がなく、運転を見合わせていた。設備が完成し、点検や試運転を重ねた上で今月4日の再開を迎える。 駅から約1キロ東の滝川沿いにある袋田温泉ホテル「思い出浪漫館」は、人気の渓流風呂が台風19号で流され、復旧に1カ月を要した。前を向き始めた直後、今度は新型コロナウイルス感染拡大で4月下旬から営業自粛を余儀なくされた。 ホテルは6月12日から営業を再開。榊原真一総支配人は「水郡線の運転再開は非常にありがたい。県内客を中心に問い合わせが増えてきている。コロナ対策を講じながらおもてなしをしていきたい」と期待を寄せる。 袋田駅では4日、町がJR東日本水戸支社、県とともに運転再開の歓迎セレモニーを開く。同日午前10時34分に水戸方面から到着予定の列車を対象に、横断幕を掲げて乗客を迎える。袋田の滝の観瀑(かんばく)施設などの無料券や特産品を先着で手渡す。4、5日は袋田の滝や常陸大子駅などを巡る無料循環バスを運行する。 町観光商工課は「町が前進できる大きな一歩だ。水郡線の車窓からの眺めは、大自然を満喫できる絶景。ぜひ多くの方に来ていただきたい」とPRする。 不通状態が続く袋田-常陸大子駅間は、来夏ごろの運転再開を目指し、鉄橋の復旧工事が進められている。

茨城新聞社

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