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787で製造不具合 水平尾翼部品、規定より強く締め付け

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Aviation Wire

 ボーイングは現地時間9月8日、中型機787の水平尾翼の製造工程で新たな不具合があったことを明らかにした。特定の部品が規定よりも強い力で締め付けられていたため、劣化が早まる可能性があるという。一方で、現在運航中の機体は設計寿命に基づく劣化が始まる可能性がある時期には入っていないため、直ちに飛行の安全性に影響するものではないと強調した。  対象は893機にのぼり、今年2月の内部監査で発覚して社内で対策を進めてきた。ソルトレークシティーの施設で製造時に発生したという。ボーイングでは8月下旬にも787の後部胴体結合部に問題が見つかり、8機が運航停止になった。  今回の製造不具合の影響により、機体の引き渡しが遅れる可能性が出ている。ボーイングでは製造中の機体に対する再作業を進めており、運航中の機体への影響については、分析を行っているという。  日本で787を運航する全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)によると、ボーイングから運航や整備に関する指示は現時点で来ておらず、改修指示などが出た際には適切に対応するという。JAL傘下のLCCであるZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)の機体はJALからのリース機のみで、現時点で新造機は保有していない。  ボーイングの受注履歴による8月末時点で、ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、標準型の787-8を36機、長胴型の787-9を45機、超長胴型の787-10を14機の計95機を確定発注済み。787-8を全機受領済み、787-9は36機、787-10は2機それぞれ受領している。納入待ちは787-9がロールス・ロイス製エンジンTrent 1000を採用する機体が8機と、GE製GEnxの機体が1機の計9機、787-10はTrent 1000搭載機が1機とGEnx機が11機の計12機で、2機種合計で21機となっている。  JALは787-8を29機、787-9を20機の計49機を確定発注済みで、すべての機体の受領を今年に入り終えている。

Tadayuki YOSHIKAWA

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