【皮膚科医に聞いた乾燥肌対策】悪化させる5つのNG習慣って?
冬の時期、多くの人が悩まされる肌の「乾燥」トラブル……。なんだか化粧のノリが悪いし、気分も落ち込んできちゃいますよね。そこで今回はよしクリニックの中野貴光院長に、乾燥肌の原因や見直すべきスキンケアや生活習慣、悪化させるNG習慣などについて伺いました! 「ビューティートピックス」に関する記事一覧を読む
Q1:乾燥肌ってどんな症状? セルフチェックしてみよう!
・お風呂やシャワーの後、顔や体に不快感を覚える ・肌がつっぱる ・ゴワゴワする ・粉をふく ・薄皮がポロポロ落ちる ・特に湿疹や虫刺されなどがないのに痒みやほてりがある ・肌の弾力性が失われる ・ひび割れ、あかぎれがおこる ・洋服のこすれが気になる セーターなどを着ると刺激を感じる など 上記の項目に当てはまるものが多いほど、あなたの肌は乾燥しているといえます。
Q2:乾燥肌の原因って?
肌が乾燥する原因は、主に下記のようなことが挙げられます。 【乾燥肌の原因1】 紫外線、冷たく乾いた風などの“環境”による肌のダメージ 【乾燥肌の原因2】 肌を乾燥させることのある化粧品(レチノール配合化粧品やピーリング石鹸など)の使用、強くゴシゴシと洗顔する事による肌のダメージなど、“スキンケアの結果”としての乾燥 【乾燥肌の原因3】 加齢に伴う水分、セラミドなどの細胞間脂質、天然保湿因子(NMF)の減少 【乾燥肌の原因4】 にきび薬または抗コレステロール薬などの医薬品の使用 【乾燥肌の原因5】 アトピー性皮膚炎などに代表されるアレルギー性の皮膚炎に伴う乾燥肌 【乾燥肌の原因6】 タバコや過度のアルコール摂取などによる肌のダメージ 【乾燥肌の原因7】 ストレスや睡眠不足で肌のターンオーバーが乱れることによる、肌荒れに伴う乾燥 【乾燥肌の原因8】 入浴後、手洗い後の保湿不足による乾燥
Q3:乾燥肌対策に! 見直すべきスキンケア・生活習慣って?
【スキンケア編】 ●対策1:肌に合った適切な保湿剤を使用しましょう 自分の肌に合ったローションやクリームを使用して下さい。使用感が良くないと、保湿をサボってしまうことがあります。季節や肌質に合わせて、保湿剤は適宜変更するのも良いでしょう。 ●対策2:洗顔時のゴシゴシ洗いはNG! 洗顔時に洗いすぎは良くありません。ゴシゴシ洗わずに泡で優しく洗い、洗顔後のタオルもこすらず当てて水分を拭き取るように心がけて下さい。 ●対策3:レチノール入り化粧品、ピーリング効果のある洗顔料を使用する際は要注意 レチノール入りの化粧品は長期的には肌の状態が改善しますが、使い始めは肌のターンオーバーが刺激されて乾燥肌になりやすくなります。ピーリング効果のある洗顔料も一時的に乾燥傾向になることがあります。これらのスキンケア用品を使用した場合には特にしっかりと保湿を行って下さい。 ●対策4:紫外線対策はしっかりと行いましょう 紫外線は肌ダメージの大きな原因です。紫外線による日焼けは角質から水分を奪います。 また、適切な紫外線対策は必要ですが、肌に合わないUVクリームの使用は逆効果になる可能性があります。紫外線吸収剤を含まないUVクリームなど、なるべく肌に合ったUVクリームを使用して下さい。また、落としにくいUVクリームを落とすために強く複数回洗顔することも乾燥肌の原因になります。普段の生活では極端に強いSPF、PAのものを選ぶよりも、洗顔料やボディソープで落としやすいUVクリームを選ぶのも良いでしょう。