農商工連携学ぶ 南房総 セミナーに生産者10人
安房地域の農林水産物生産者らを対象にした「千葉の宝物セミナー」がこのほど、千葉県南房総市役所で開かれた。10人が受講し、このうち2人はオンラインで受講。農商工連携の第一人者である羽根拓也氏から、実例を基に農商工連携の在り方や商品開発、販路開拓の仕方についてアドバイスを受けた。
第1~3次産業従事者がコラボレーションして開発した商品を、”にっぽんの宝物”としてPRしようと、羽根氏がプロデュースしている「にっぽんの宝物グランプリ(GP)」に向けたセミナー。
今年度のGPは、県大会は同市と旭市、山武市の事業者が参加し、11月28日に船橋市内で開催の予定。全国大会は来年3月19~22日に都内、世界大会は6月にシンガポールで開催される予定になっている。
セミナーは全3回で、GPへの出場を希望する事業者をはじめ、市内の農林水産物を使った商品開発や販路開拓に興味のある人、”コロナ時代”に求められる技術などを学びたい人を対象に開かれた。
初回となったこの日は、同市役所と旭市をネットでつなぎ、羽根氏がオンラインで「売れる商品をつくる技術~宝物プロジェクトとは?~」をテーマに講話。
羽根氏は、「商品が売れるには、他との違いだけでなく、それを相手に理解してもらうことが重要な要素になる」などとアドバイス。無名の高齢女性が米粉を使った商品のPRを変えただけで、GPの世界大会まで出場したエピソードも紹介し、受講者は熱心に聞き、グループ討議などにも取り組んだ。
なお、セミナーは今後、27日に「コラボの技術~異分野のプロと組む~」、最終回の11月13日は「伝える技術~グランプリ準備~」――をテーマに、それぞれ午後2時から5時まで行われる。
受講者を引き続き募集しており、問い合わせや申し込みは、南房総市農林水産課地域資源再生室(0470―33―1073)へ。
房日新聞