ラッセル、サインツ抑えポールポジション! ガスリー驚異の3番手、角田裕毅もQ3進出7番手|F1ラスベガス予選
コラピントがクラッシュ。角田は見事にQ3進出|Q2
15分間のQ2はフェルスタッペンが先頭でコースイン。メルセデス勢や角田など、ユーズドのソフトタイヤを使うチームも多かった。 ハミルトンがユーズドタイヤで1分33秒136を叩き出す中、ここでニュータイヤを投じたフェルスタッペンはそのタイムに及ばなかった。角田は、ニュータイヤを使ったハース勢に割って入る6番手とした。 フェラーリやメルセデスはセッション中盤にニュータイヤでコースイン。その上フェラーリ勢はアウトラップを含め2周かけてタイヤを温めた。 フェルスタッペンが2アタック目でわずかながらハミルトンを上回りトップに立つが、メルセデスは新品ソフトでそれ以上の速さを発揮。ラッセルが1分32秒881を刻み、ハミルトンも2番手に続いた。 中団勢は残り3分を切ってからのニュータイヤ投入でQ3進出を目指してアタック。角田はうまくタイヤを温められたか、セクター1から自己ベスト。うまくアタックをまとめて、8番手でQ3突破を決めた。 セッション終了間際には、ウイリアムズのフランコ・コラピントがターン16イン側のウォールに接触。そのままアウト側のウォールに激しくクラッシュしてしまった。 コラピントは隊列のほぼ最後尾を走っていたため、このクラッシュでアタックに影響を受けたドライバーはおらず、そのままQ2は終了となった。 Q2トップ通過はハミルトン。サインツJr.が2番手、ラッセルが3番手だった。 Q2敗退はエステバン・オコン(アルピーヌ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、周冠宇(ザウバー)、コラピント。ローソンは最終アタックのターン14でミスを犯し、15番手敗退となった。
ラッセルがポール! ガスリー3番手、角田7番手と健闘|Q3
コラピントのクラッシュとバリアの修復により、予定よりも遅れてスタートした12分間のQ3。フェルスタッペンが新品のソフトタイヤを履いてまた先頭でコースインしていった。ソフトタイヤを2セット残すフェラーリ勢やメルセデス勢もニュータイヤを履いたが、マクラーレンの2台や角田など、他のマシンはユーズドタイヤでの走行だ。彼らはもう新品のソフトタイヤが1セットしか残っていなかったのだ。 フェルスタッペンは2周タイヤを温め、その間にサインツJr.が1分33秒022をマーク。それ以上に速かったのがラッセルで、1周でタイヤを温め1分32秒811を叩き出した。3番手フェルスタッペンはラッセルから0.4秒遅れの3番手だ。 ハミルトンはタイヤをロックさせ、ピットイン。ルクレールもミスがあったのか、新品タイヤながらタイムは1分33秒797だった。 ユーズドタイヤを使ったマシンはすぐにピットインし、新品タイヤに履き替えて再度コースへ。しっかりと時間を使ってタイヤを温めた。 ラストアタックでは、フェラーリ勢が奮起。ルクレールがタイムシートのトップに立つと、それをさらにサインツJr.が上回った。しかしその間にガスリーが割って入ると、今週末の”本命”ラッセルが1分32秒312を叩き出す。結局このタイムを上回る者はおらず、ラッセルがポールポジションを獲得した。 ラッセルはトラックコンディションの改善を踏まえ、チームにコースインを遅らせたいと直訴。黄旗が出るリスクもあったが、うまくアタックもまとめて結果を出した。 フェルスタッペンはルクレールの後ろ5番手。ノリスは6番手となり、決勝結果がこのままの順位となれば、フェルスタッペンの戴冠が決まるという状況だ。 角田はマクラーレン2台の間に割って入る7番手。3番手となったガスリーには敵わなかったが、見事な予選結果となった。 金曜日の2セッションでトップだったハミルトンは最終アタック中に挙動を乱し、10番手に終わった。
松本 和己