イチロー氏（AP）

　マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏（51）が23日、東京ドームで開催された世界野球ソフトボール連盟（WBSC）主催の「eプレミア12」のチャンピオンシップゲームに特別ゲストとして参加した。 　WBSCはeスポーツの国際大会「eプレミア12」も開催しており、この日は決勝と3位決定戦が行われる。イチロー氏はスーツに白いスニーカーを合わせたコーディネートで、試合前のセレモニーに登場。「今日はパワプロの世界一を決める『eプレミア12』の決勝戦に立ち会うために東京ドームに戻ってきました」とあいさつした。 　東京ドームは現役最後の試合が行われた思い出の地でもある。「東京ドームにはいい思い出しかないです」。世界大会など数多くの大舞台を経験してきたイチロー氏。大舞台でのパフォーマンスについて「平常心でなんかプレーできないし、それを超えないと次が見えてこないんで、ぜひそれを超えていただいて次のステージに行ってほしい」と語った。 　また、eスポーツの魅力を「ゲームのいいところっていつでもどこでも楽しめる、今はゲームの成長というか、著しい。見た目だけでなくて動きのリアリティーだとか、野球って頭を使うスポーツなんだだと教えてくれる、凄く可能性のあるスポーツだと思う」と語り、決勝で対戦する2選手に「ぜひ、この大舞台で野球の興奮と熱狂を伝えるような、そんなゲームを期待しています」とエールを送った。