情熱的な演技に魅了される! ペネロペ・クルス映画5選!
キュートな魅力に誰もが恋する!『バニラ・スカイ』
出版界に君臨するハンサムな富豪デヴィッドは、自動車事故で重体に。目覚めた彼の顔は、以前の容貌からは程遠い無残なものになっていた…。アレハンドロ・アメナバール監督のスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』に惚れ込んだトム・クルーズが、製作と主演を務めてリメイク。『オープン・ユア・アイズ』のヒロインだったペネロペが、こちらでも同じ役を演じている。 事故前のデヴィッドと恋に落ち、彼の不可解な運命に関わっていくヒロインのソフィアは可憐で美しく、オリジナル版でもリメイク版でも魅力を発揮。オリジナル版を見たころからペネロペに心を奪われていたであろうトム・クルーズとは、実生活でも恋人同士になった。ペネロペいわく「オリジナル版のソフィアとは別の人間として役作りをした」そうだが、どちらもキュートなのは確かで、見比べてみるのも面白い。
演技派としての名声を獲得!『ボルベール<帰郷>』
スペインの名匠ペドロ・アルモドバルが、自身の故郷ラ・マンチャの女性たちの生き様を見つめたヒューマンドラマ。ペネロペ演じる気丈な女性ライムンダは夫や娘たちと共にマドリードで暮らしていたが、ある事件が彼女と一家の日常を狂わせていく……。 カンヌ映画祭で、ペネロペを含む出演女優6人に女優賞が贈られたことも話題に。また、ペネロペ個人としては、アカデミー賞主演女優賞、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞などにもノミネートされた。 監督のペドロ・アルモドバルとは『ライブ・フレッシュ』『オール・アバウト・マイ・マザー』などでも組んでいて、ペネロペはいわばアルモドバル監督のミューズ。強さも弱さもあり、絶対的な母性を武器に突き進むも打ち砕かれそうになるライムンダを演じ上げたペネロペが、アルモドバル作品の中で輝いている。
コメディエンヌとしてのセンスを発揮!『それでも恋するバルセロナ』
親友同士のアメリカ人女性ヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)が、旅行でバルセロナへ。そこでセクシーな画家と彼の元妻に出会い……。ウディ・アレンがスペインを舞台に撮ったラブコメディで、ペネロペは画家のエキセントリックな元妻マリア・エレーナ役で出演。 どこか不思議な魅力を持ち、同性異性問わず魅了する天才肌のアーティスト、マリア・エレーナ役が大いにはまり、アカデミー賞で助演女優賞に輝いたほか、その年の映画賞を総なめにする勢いを見せた。バカンス先の開放感をユーモラスに描いた作品世界で、戯画化されたスペイン美女を振り切って演じ、コメディエンヌとしてのセンスも発揮。後に実生活の夫となる画家役ハビエル・バルデムとは、1992年の『ハモンハモン』以来久々の共演だった。