<平井珠生>22歳・新進女優 魅力は「憎めない、愛らしさ」 「さつきのマドリ」葛里華監督「“女の珠生”も見てみたい」?
音楽と映画の祭典「MOOSIC LAB(ムージックラボ)[JOINT]2020-2021」のコンペティション部門に正式出品された短編「さつきのマドリ」で主演を務めた女優の平井珠生さん。1998年生まれの22歳で、昨年公開の映画「アルプススタンドのはしの方」に出演し、注目を集めた期待の新進女優だ。「さつきのマドリ」が初主演作で、そんな平井さんを「意地悪な役をやっても、何だかちょっと可愛らしく演じることができる女優さん」と評する同作の葛里華監督と映画について語ってもらった。 【写真特集】笑顔が可愛い 期待の演技派・平井珠生の“素顔”? 葛里華監督の普段の職業は…
◇行定勲監督からの言葉に手応え 今までの言動を反省するところも
「さつきのマドリ」は、大好きだった恋人に突然フラれ、ボロボロになった27歳の女性・桜井さつきが主人公。失意の中さつきは、道端にいたお地蔵さまに「どうか私を幸せにしてくれる男を、見極める目をください!」と懇願すると、突然、世の中の男性の顔が「物件の間取り」に見えるようになる……。結婚すれば、彼氏がいれば、理想の条件に合う人を見つければ、人は幸せになれるのか? 運命と思える居場所を見つけるまでの、さつきの物語となっている。平井さんは主人公のさつき役に加え、主題歌の歌唱も担当。また葛監督はマンガ誌の編集者としての顔も持つ。
--最初、台本を読んでどのように感じられましたか?
平井さん 「男の人の顔が物件に見える」という設定が変わっていて、SFまではいかないですけど、不思議な話だなと思いました。私は、男の人の顔が「紙の間取り図に見える」芝居ができるのかな、という不安もありましたが、初めての主演でこちらの作品を演じさせていただけるのはすごくうれしかったです。
ーーせりふやシチュエーションから葛監督の人間性を感じる部分はありましたか?
平井さん それは全部です(笑い)。台本をいただいてから、葛さんとお話をしていく中で、さつきと葛さんがリンクしていって。現場でもかなり葛さんの所作を参考にさせていただき、お芝居をさせていただきました。私が演じているさつきを見て、葛さんを知っている人が「葛さんっぽいな」と思ってくれるといいなと思いながら演じていたので、行定勲監督が現場にいらしてくださったときに「小さい葛がいるみたいだね」って言ってくださって、「あっ、成功している」と思いました。