公務員はなぜ「ボーナス」をもらえる? 会社の「利益」に応じてもらえるはずなのに、役所の仕事も利益は出ているの?
公務員の質アップは公共サービスの向上にもつながる
もしも公務員にボーナスがなかったら、どうなるのか考えてみましょう。仮に同じように「月給20万円」の民間企業と市役所があった場合、ボーナスありの民間企業とボーナスなしの市役所のどちらに、あなたは就職したいですか。 公務員の仕事は、国や自治体の運営を支える重要な業務であり、国民や住民に充実した公共サービスを提供するためにも、優秀な人材の確保が必要不可欠です。給与を理由に、優秀な人材が民間企業にばかり就職し、公務員のなり手が少ない、質が落ちてしまうといったことが起きないよう、民間企業と給与の水準を一定程度揃え、ボーナスを含む給与制度を整えておくことが重要な手段のひとつなのです。
公務員のボーナス支給にはちゃんとした理由があった!
公務員のボーナスは、法律によって支給が定められています。公務員のボーナスは、民間企業のボーナスとは少々性格が異なり、職員の業務遂行に対する評価として支給されています。 ときどき公務員のボーナスに対する否定的な意見も聞かれますが、ボーナスをはじめとした公務員の待遇を下げることは、公共サービスの低下にもつながってしまう可能性があります。公務員へのボーナスの支給は、国や自治体の運営の安定的性を確保するために、不可欠な仕組みともいえるでしょう。 出典 国税庁 No.2523 賞与に対する源泉徴収 e-Gov法令検索 一般職の職員の給与に関する法律 e-Gov法令検索 人事院規則九―四〇(期末手当及び勤勉手当) 執筆者:渡辺あい ファイナンシャルプランナー2級
ファイナンシャルフィールド編集部