エキシビションでも「LEGEND」対戦カードが面白い!元K-1王者vs元世界王者に異例の五輪代表vs現役プロの3対3対抗戦
武居にすればボクシング転向をアピールする絶好の舞台。 木村は、「K-1王者がどのぐらい強いかは興味がある。階級も上ですけどね」と若干消極的。今回はスパーリング大会のため体重契約はなく、基本的には何キロでリングに上がってもいい。武居はバンタム級からスーパーバンタム級で通常体重は61キロ前後。木村はフライだから2階級は下になるというハンデを背負う。元世界王者としてプロの洗礼を浴びせねばならない重圧もあるだろう。 3年前に田中恒成(25、畑中)に僅差の判定で敗れ、WBOタイトルを明け渡して以来、世界王座から遠ざかり、前所属ジムも不祥事で消滅した。花形ジムに移籍して再起をかけている木村にとっては存在感を示す意味で重要なリングではある。 注目の五輪代表vs現役プロのプロアマ対抗戦のカードも決定した。3分×3ラウンドのアマチュアルールで勝敗はつかず、アマ側だけがヘッドギアを着用。プロは着用せずに戦う予定。使用グローブは14オンスと大きい。 2大会連続五輪出場の成松の相手は平岡アンディ。初代の日本スーパーライト級ユース王者で、井上尚弥が契約を結ぶトップランク社に“将来の世界王者候補”として見初められ、すでに米国で2試合を戦いIBF世界同級12位にランクされる変則サウスポーである。 サウスポー同士の高度な技術戦になりそうだが、平岡は、「成松選手はアマで実績を残しているレジェンドとも言える選手。僕は相手が実績のある選手ほど力を発揮できるのでいい試合になるかなと思っている」と自信を口にした。 最重量の森脇の相手は、WBOアジアパシフィック王者の井上。2年前には、現在IBF世界ミドル級王者、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の対戦候補として浮上している当時WBO世界スーパーウェルター級王者のハイメ・ムンギア(メキシコ)に米国で挑戦。判定で完敗したがフルラウンドを戦い抜いたタフネスぶりが評価され世界再挑戦を狙うパワーボクサーだ。 数年前から両者は通算100ラウンドを超えるほどのスパーを重ねており、互いに手の内を知り尽くしている間柄で、井上も、「お互いに、いい所も悪いところも知っている仲。プロにもいないようなスピードを持っている選手で身長も187センチくらいある。お互いに集中していいパフォーマンスができれば」と言う。