補正予算を編成「燃料費高騰対応がメイン」大阪・吉村知事会見8月24日(全文1)
カーボンニュートラル補助事業の事業者決定
応募件数とすれば28件ありましたが、外部有識者による審査を経まして8件の認定を行いました。幅広い技術分野での取り組みの分野について認定をいたしました。水素であったり次世代モビリティであったり、あるいは再生可能エネルギーであったり、リサイクルであったり、省エネ等を選定いたしました。 ここで3例、事例としてご紹介いたします。採用された事例についてです。まず1つ目ですけれども、高効率の水素製造装置の開発実証についてです。ここに説明書いてありますけども、簡単に言えばどういうことかっていうと、燃料電池が、燃料電池と逆の理屈で、水素を少ない電力で高効率に作り出すというものです。もともと水素っていうのは原料のほうですから、水素を使って、例えば燃料電池っていうのは水素から、燃料電池で、エネルギーを生み出すわけですけども、その逆のパターンです。原材料となる水素自体を作り出すというものになります。 何が特徴的かっていうと、水素っていうのも結局は、じゃあ水素ってどうやって作るのっていうと都市ガスから作りますから、燃料となる水素を作ることに、そもそもCO2が出てくるというようなものになります。でもここの技術の特徴っていうのは非常に少ない電力で高効率に水素を生み出すということになります。ですので地域での水素利用というのが可能になってくるということになります。例えば地域で、太陽光なんかでエネルギーを作ると。その電力を使って、そこから高効率に水素を生み出す。で、水素を生み出すと、その水素自体はCO2を生み出すことなく出来上がった水素で、しかも高効率で出来上がってます。そして低コストで水素を作り出す。だから低コスト、高効率で、クリーンな水素を生み出すという技術になります。
水上バス向けワイヤレス充電システム開発などを補助
こういったものは小規模化で作っていきますから、小規模化してますので、地域のバス、水素バスであったり水素エネルギーに活用することができるという意味で、非常に画期的な技術だと思っています。これを、その装置を生み出す事業者をまず選定したということになりますので、これは万博までに活用できるように引き続き支援をしていくということになります。 そして次、次世代モビリティ分野ですけれども、水上バス向けの大容量ワイヤレス充電システムの開発です。これもいろいろ書いてますけども、簡単に言うと、例えば電気線、水上の電気線について、どうやって電気を供給するのということになると、実はケーブルを使って人手で、太いケーブルで差し込んで、それで充電をしなければならない。充電の仕組みとして非常に手間が掛かる。重量のあるケーブルを、人手を使ってやらなければならないところですけども、これは自動で充電するという装置です。しかも非接触で充電をします。 ですので、船というのは港であったり護岸に着岸するわけですけど、着岸したときに、当然、船ですから完全に密着して接触しているわけじゃありませんが、船が着岸した状態でケーブルをつなぐことなく自動で充電するということになります。簡単に言ったら、携帯がぽんと置けば充電できるのと同じように、船が着岸すればそれで自動に充電されるという装置です。これは、小型のやつはもうすでにあるわけですけども、それを大型化して、いわゆる船舶向けに大容量化、小型化して使っていくということを、ここで行うということになります。ですので、ここにイメージ図描いてますけれども、接岸して、非接触で、これ、電磁波で供給するわけですけども、供給しますから、船とすれば普通に着岸したら電力線が、自動で充電されるということになります。ですので、これによって電力線の実用化を果たしていこうということになります。 とりわけ万博は、水上バスであったり、あるいは今回は海の上での万博になります。また、大阪府としても将来的に水都大阪で海運とか舟運、非常に力を入れていきたいと思ってますので、そういった意味では充電作業の無人化による自動充電というのは、水上の電気バスの普及に非常に大きな意味があると思ってますので、こういったところも採択をされました。ぜひこれは万博で活用したいと思ってます。 【書き起こし】大阪・吉村知事会見8月24日 全文2に続く