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欧州で論文報告 日本食を食べる頻度が多い人は長生きする

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日刊ゲンダイDIGITAL

【役に立つオモシロ医学論文】  日本人の平均寿命は世界でもトップレベルです。衛生環境や医療アクセスの良さがその大きな原因だと考えられますが、漬物や味噌汁など日本人独特の食習慣も影響しているかもしれません。  日本食の摂取頻度と、死亡リスクの関連を検討した研究論文が、欧州の栄養学専門誌に2020年7月16日付で掲載されました。  この研究では、45~74歳の日本人9万2969人(平均56・5歳、男性45・9%)が対象となりました。日本食の摂取状況は、白米、味噌汁、海藻、漬物、緑黄色野菜、魚介類、緑茶の摂取量の多さと、牛肉・豚肉の摂取量の少なさについてアンケート調査を行い0~8点で評価しています。点数に応じて研究参加者を4つの集団(0~2点、3点、4~5点、6~8点)に分け、死亡リスクとの関連性が検討されました。なお、結果に影響を与えうる年齢、性別、喫煙状況、飲酒状況、身体活動量などの因子で統計的に補正をして解析しています。  中央値で18・9年にわたる追跡調査の結果、日本食の摂取頻度が最も低い(0~2点)人と比べて、最も高い(6~8点)人では、あらゆる原因による死亡リスクが14%、心血管病による死亡リスクが11%、統計的にも有意に低下しました。  本研究では、食事に関するアンケート調査が研究開始時の1回しか行われていません。追跡調査中に参加者の食習慣が変化した可能性はあるでしょう。したがって、必ずしも日本食そのものが死亡リスクを低下させているとは言えないかもしれません。とはいえ、さまざまな種類の食材をバランスよく用いた日本料理を食べることは、偏食を防ぎ、食習慣の改善につながるかもしれません。 (青島周一/勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)

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