今治 古墳に見える先進性 西予・県歴博テーマ展
全長約82メートルの県内最大の前方後円墳「相の谷1号墳」(今治市湊町2丁目)など今治平野にある古墳に焦点を当てたテーマ展「今治平野の古墳文化」が、西予市宇和町卯之町4丁目の県歴史文化博物館で開かれている。冨田尚夫専門学芸員の講座がこのほどあり、古墳時代から海を通じてさまざまな文化を受け入れていた今治の先進的な地域像を解説した。 テーマ展では、相の谷古墳群の環境保全に取り組む地元のボランティア団体「しまなみ海道周辺を守り育てる会」の活動も紹介している。 相の谷古墳群は1966、67年の調査後に一部の古墳が破壊され、現在は1号墳、2号墳などが残っている。2010年発足の育てる会は、景観保護のために樹木の伐採や下草の除去、案内看板の設置などに取り組む。 テーマ展は26日まで。約100点の遺物を展示している。
愛媛新聞社