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“正しい”とは何か? 犯罪歴がある彼と“些細な幸せ”を望むのは悪いこと…?【無料漫画も!】

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今こそ「正しさ」について考えたい

歳を重ねるたびに、嬉しい思いはもちろん、悲しくやるせない体験だって増えていきますよね。自らが傷つくことで、他者の背負う事情や気持ちも、少しは想像できるようになるもの。ですが、そのたびに「正しさ」の尺度がわからなくなる……、なんて体験はしたことがないでしょうか? 世の中では法律では裁けない悪がゴロゴロ転がっているし、結局のところ正しさは、人の主観に委ねられる部分が多い。その上、人それぞれ信じる正しさは異なり、しかもそれは変化していく。なんて難儀な世界に生まれてきてしまったのだろうと思います。 【私の正しいお兄ちゃん】1話はこちら! モリエサトシ先生の『私の正しいお兄ちゃん』(講談社)も、そんな「正しさ」について深く考えさせられるサスペンス&ラブです!

幸せなのは、最初のうちだけ…!?

主人公は、勉強とアルバイトに励む黒髪ロングの女子大生・木崎理世(きざきりぜ)。幼い頃に両親の離婚で生き別れた兄と再び一緒に暮らすことを心の支えに、恋も遊びもせず、真面目に生きています。6歳まで一緒に暮らした兄は、苦労が絶えない家庭で、理世をかばうように一緒に眠ってくれた“優しいお兄ちゃん”。彼女はいまもその記憶を抱きながら眠ることが大好きでした。 そんなある日、アルバイト先のスーパーで働く、謎の美青年・内田海利(かいり)が、理世に、不眠症でひどく悩んでいることを打ち明けてきます。理世は、“ワケあり”だと噂されながらもどことなく兄に似ている海利が放っておけず、眠れない彼に時々肩を貸すように……。そうして二人の距離はググッと縮まっていくのです――。

「人を殺した」という日記を見てしまう…!

恐ろしいことに、本書で幸せなのはここまでです…。ある時、寝不足で倒れてしまった海利を送って自宅を訪れた理世は、海利の日記を読んでしまいます。そこには「人を殺した」と、信じられない告白が……! 海利に日記を読んでしまったこともばれ、逃げ帰った理世。しかし海利は、それからも変わらず親切で、盗まれた理世の自転車を、取り返してくれたばかりか、生き別れた“優しいお兄ちゃん”が2年前に亡くなっていた事実を聞かされ、あまりのショックで廃人のようになってしまった時、駆けつけて一緒に眠ってくれたのです。 幼い頃に両親に見捨てられた理世にとって、兄だけが「ただそこにいるだけでいい」と言ってくれる存在で、兄がいなければ生きる意味を失くしたも同然でした。しかし、海利は理世に優しく告げます。「理世ちゃんはいてくれるだけでいい」と。

法律で裁かれない悪意は“正しい”のか?

海利と理世の周りには、法律では裁けなかった悪意を持つ人間がたくさんいます。逆らえない立場の若いスーパーの店員に向かって罵り続ける老人、性暴力を犯したのに被害者を脅迫する海利の父親。裁かれなかった悪意に虫唾が走るだけではありません。「正しい人生」を過ごせるよう理世のことを応援する刑事の立花に対し、ただひたすらに「殺人犯」を追及する県警の佐久間。それぞれの信じる正義があまりに異なることにも心がひどく波立ちます。 捜査の手が迫る中、理世と海利の運命は…!? 最終巻4巻が6/11発売! 一気読みがオススメです!

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