留学で就職や転職を有利にしたいと思ったら、社会人でも奨学金はもらえるの?
留学をして語学やスキルを身につけ、就職や転職に役立てたいと思う人は多いでしょう。留学費用を親に頼る学生時代でなく、社会人となって働いて、自分で費用を貯めてから留学しようと考える人もいます。 ディーサイド留学情報センター(東京都新宿区)は、長期留学経験者の社会人1012人を対象に「留学×就職・転職活動」に関する調査を実施しました(※1)。留学の目的や、留学経験を活かした仕事に就けているのかなど聞いています。
留学目的は「語学力向上」がトップ
留学をしたときの目的を聞いたところ、「語学力向上」(52.7%)が最も多く、次いで「成長」(36.9%)、「経験値」(33.1%)、「進学」(21.3%)、「就職・転職」(18.3%)が続きました。 留学経験は就職・転職活動の際にアピールポイントになったか尋ねたところ、「非常になった」(34.4%)「少しはなった」(44.8%)と合わせて8割近くが「アピールポイントになった」と回答しました。
留学経験を活かした仕事をしている人は6割弱
それでは、留学で身につけた語学力などを仕事に活かせているのでしょうか。そこで、現在、留学経験を活かした仕事をしているか聞いたところ、44.2%が「いいえ」と回答しています。4割以上が留学経験を活かせていないことがわかりました。 先の質問で「はい」と回答した人に、留学中に身についた能力の中で現在の仕事に活かせていると思うものを聞いたところ、「語学力」(71.0%)が最も多く、次いで「コミュニケーション力」(42.1%)、「行動力」(41.2%)、「計画実行力」(29.2%)、「忍耐力」(19.7%)等が続きました。 留学経験を活かせていないと回答した人にその理由を尋ねると、最も多いのは「語学力が不十分」(30.2%)で、「留学中に目標達成ができなかった」(10.1%)「留学先の文化をしっかり学べていない」(9.6%)等、留学の成果を出せなかったことが主な理由と思われます。 海外留学にあたっては留学前や留学中の計画、モチベーション管理が重要だと思うか質問したところ、「非常に重要」(44.9%)「重要」(42.8%)と合わせて8割以上が「重要」と回答しました。 留学経験は就職・転職活動のアピールポイントにはなるものの、留学経験を活かした職業に就けていない人も多く、留学前の計画やモチベーション管理がうまくできないと、留学の成果を発揮できないようです。