殿堂入り阪神金本知憲監督と元巨人松井秀喜氏の意外なライバル関係
実績も経験も大先輩となる原辰徳氏と山本氏からはシーズンの戦いに向けての激励を受けた。 「まだまだ厳しいと思うが、チャンスは十分にあるんだから。育てるむずかしさを感じているんだろ?」 山本氏にそう聞かれ「僕も痛感しています。想像以上です」と答えたという。 金本氏は、晴れの殿堂入りの舞台で、こう宣言した。 「監督就任して3年目。もちろん結果は欲しい。内容も欲しい。両方を追い求め(監督)就任当初の志を強く持ったまま、ブレずに強いチームを作って優勝したいと思う」 ちなみに、金本氏が阪神時代の記憶に残るシーンとして挙げたのが、2003年の福岡ダイエーホークスとの日本シリーズの第4戦の延長10回に放ったサヨナラホームランだった。 「甲子園球場が一番沸いたというか、あの日が一番、拍手喝采を浴びた日じゃないかなと思う」 次に甲子園で拍手喝采を浴びるのは監督として胴上げされる日でありたい。 最後に。 金本氏は、エキスパート部門で殿堂入りした原辰徳氏と、昨年度に殿堂入りして、この4日に帰らぬ人となった星野仙一氏のレリーフの前で記念写真を撮影した。 「選ばれましたよ、と報告したかった。残念です。(もし健在なら)70歳で、だいぶ丸くなられていたので優しい言葉をかけていただけたと思います」と故人を偲んだ。 良きライバルであり親友でもあった山本氏も「本来なら星野仙一がここでスピーチをすべきでなかったかと。本当に辛い最近なんですが、金本は星野のその意志を持って、阪神の監督として今年も当然がんばってくれる、優勝争いをしてくれると思う」とメッセージを残した。