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中高受験はもう始まっている…コロナ禍でも英検会場「3密」のワケ

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日刊ゲンダイDIGITAL

「教室がむちゃむちゃ混んでいた」「三密状態だった」「コロナが気になって試験に集中できなかった」――。  6月28日に全国で実施された英検(実用英語技能検定)の試験で、会場となった東京や横浜の施設が受験者で混雑し、不満の声が出ていた問題。テレビのニュースなどを見て、「高校や大学の入試ならともかく、何もこんな時に英検を受けなくても……」と思った人は多かっただろう。だが、来年の中学、高校入試を控えた受験生にとって、すでに勝負は始まっているのだ。  東京・品川区で中学3年の子供を持つ会社員の今田勇人さん(43=仮名)がこう言う。 「学校では、英検3級、漢検(日本漢字能力検定)3級、数検(実用数学技能検定)3級のすべてを取得することを『トリプル3(スリー)』と呼んでいます。私は『何それ?』と思っていたのですが、私立高などでは調査書に検定資格を記入する欄があり、『トリプル3』は内申点で加算されるのです。3級以上なら、なおさらアドバンテージがつく。大雑把な内申が出るのは2学期ですが、その頃は受験勉強の真っ最中で英検どころでないため、早く『トリプル3』を取得させようと思っていたのですが、新型コロナで5月の試験は中止。夏は夏期講習が控えているので、子供はとにかく今、受験するしかありませんでした」  なるほど、混雑していた英検の試験会場の外に立つ人の姿がチラホラ見えたのは、受験生に付き添ってきた保護者だったに違いない。  中学受験を予定している小学6年生の女児を持つ港区在住の早田紀子さん(38=仮名)もこう言う。 「今は中学入試に英語を導入する学校が増えていて、ウチの子供が受験を考えている学校を含めて首都圏の中高一貫校では100校以上で英語試験がありますかね。内容は中学1年生レベルなのですが、英検でいうと、だいたい4級~3級ぐらい。子供が英語試験に慣れさせる意味では英検がいいと思って……」  どんなに新型コロナの感染拡大が続いていたとしても、来年の入試期日は日々刻々と近付いている。感染リスクを避け、分散登校という慣れない生活を送りながら受験勉強に励む小中学生にとって、三密だろうが何だろうが、もう勝負は始まっているのだ。

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