「ウチの嫁」で炎上も…配偶者の呼び方にモヤモヤ 専門家「過去25年で大きく変化」 他人の配偶者はどう呼べばいい?「奥様・ご主人」も失礼?
「主人がいつもお世話になっております」「奥様はお元気ですか?」―あなたは自身や他人の配偶者のことを、人前で何と呼んでいますか? 「嫁」という表現が炎上したこともあるなど、時代の移り変わりとともに、これまでも度々議論になってきた「配偶者の呼び方」ですが、果たして正解はあるのでしょうか? 【写真を見る】「ウチの嫁」で炎上も…配偶者の呼び方にモヤモヤ 専門家「過去25年で大きく変化」 他人の配偶者はどう呼べばいい?「奥様・ご主人」も失礼? ■「自分の配偶者」どう呼んでる? 街の皆さんに聞きました。 自分の配偶者のことを、人前で何と呼んでいますか? 「ずっと『夫』と呼んでます」(30代・女性) 「元々『嫁』って言ってたんですけど、同僚に『妻の方が丁寧だよ』と教えてもらってからは『妻』と言ってます」(20代・男性) 「目上の人の前では『主人』、友人の前では『旦那』ですね」(50代・女性) 「うちの『奥さん』って言ったりする」「僕は『家内』です」(60代・男性) 年代によっても様々ですが、女性であれば『妻』『家内』『女房』『嫁』など、そして男性であれば『夫』『主人』『旦那』など、あらゆる呼び方があることがわかります。 ■「他人の配偶者」の呼び方に“ある傾向” 次に、他人の配偶者についてはどう呼んでいるかも聞いてみました。 「『奥さん』『旦那さん』ね。『ご主人』も言ったりするかな。」(60代・男性) 「『旦那さん』、女性であれば『奥様』『奥さん』かな」(60代・女性) 「親しければ名前で呼びますけど、そうじゃなかったら『奥さん』『ご主人』」(50代・男性) 「『ご主人』『奥様』って言ってしまう、本当はあまり呼びたくはないんですけど…」(30代・女性) 自分の配偶者を指す言葉に比べると、皆さんぐっと選択肢が狭まった印象です。 そして、「適切な呼び方が見つからない」という悩みも聞かれました。 ■配偶者の呼び方問題、専門家は… 「過去25年ぐらいの間に、自分のパートナーを人前でどう呼ぶかっていうのがすごく大きく変化しています」 そう話すのは、言語学やジェンダーが専門の、関東学院大学・中村桃子教授です。