小惑星「ベンヌ」のかけら着地 日本に続く3番目のサンプル
ソルトレイクシティ、ユタ州、9月25日 (AP) ― 米航空宇宙局(NASA)初の小惑星サンプルを積んだスペースカプセルが9月24日、米西部ユタ州の国防総省試験訓練場に着地、7年間におよぶ宇宙の旅に幕を閉じた。 カプセルは、地球から10万キロ離れた宇宙を通過する宇宙探査機「オシリス・レックス」から放出され、約4時間後パラシュートで訓練場に降下した。 小惑星サンプルを持ち帰った唯一の国である日本からは、小さじ1杯ほどを持ち帰ったが、小惑星「ベンヌ」から、少なくともコップ一杯分の岩石サンプルを持ち帰ると期待されている。 このサンプルは、太陽系の黎明期に残された構成要素であると考えられており、地球と生命がどのように形成されたかを理解する上で役立つとの期待が高まっている。 「オシリス・レックス」は2016年、10億ドルのミッションに出発、2年後ベンヌに到達。2020年に小さな丸い岩石からちりや小石を採集した。 宇宙探査機は地球に帰還するまでに62億キロを旅しおり、カプセルを放出したあとは、既に別の小惑星に向かっているが、その遭遇は2029年といわれている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)