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京都の高級ホテル、地元に着目 京都府民向けプランやテークアウト続々

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京都新聞

 新型コロナウイルス感染症の流行で観光業が打撃を受ける中、京都市内の高級ホテルが、府民向けの格安宿泊プランや、食事のテークアウトなど近隣住民をターゲットにしたサービスに力を入れている。感染第2波への懸念がくすぶり、富裕層の動向が見通せない中で、「ご近所」とのつながりに活路を見いだす。 【写真】京都マルイが閉店

 世界遺産・清水寺近くに3月開業したばかりの「ザ・ホテル青龍 京都清水」(東山区)は、期間限定で京都府民向けの割安プランの販売を始めた。ホテルは、築90年近い旧小学校舎を保存活用。正規の宿泊料10万~70万円は、プリンスホテルの運営施設で最上級だ。府民向けプランの価格は朝食付きで、1泊1室5万円と、正規料金の半額以下。プライベートバス(要予約)や館内ツアーも楽しめる。  客室の天井のはり、アーチ状の窓、校庭にあった郵便ポスト…。施設内は随所に学び舎の面影が残る。同ホテルの清野了平さん(43)は「開業後、『懐かしい』と訪れてくださる卒業生が多い。記憶を刻み、未来につないでいくという私たちの思いを、京都府内の方々にこそ知ってほしい」とプランの狙いを明かす。周辺は土産物屋や飲食店が多く立ち並ぶエリア。「地域と一緒になって観光を盛り上げ、コロナ禍から立ち上がることに、少しでも貢献していきたい」

 同じ東山区のパークハイアット京都は7月1日、全面的な営業再開と合わせ、テークアウトを始めた。メニューは「照り焼きチキンバーガー」(サイドメニュー付き、2160円)、「日吉ポークかつカレー」(2376円)など。事前予約制とし、二年坂沿いのカフェレストラン「KYOTO BISTRO」で販売する。同ホテルは米ホテルチェーン・ハイアットホテルズの最上級ブランドで、宿泊料はスタンダードな客室(45平方メートル)が1泊1室11万円前後。「親しみやすいサービスとして、ホテルに足を運んでもらうきっかけにしていただきたい」とする。  北区に昨秋開業したアマン京都も、5月からテークアウトを始めた。焼き菓子の盛り合わせ(3800円)などを前日までに予約すれば購入できる。ホテルは各国でリゾートホテルを展開するアマンの国内3カ所目となる施設。価格帯は最も安い客室(60平方メートル)で1泊1室11万円以上。都道府県をまたぐ往来が解禁され、国内観光には回復の兆しも見えるが、同ホテルは「新しい時代に寄り添ったサービスとして、メニューを見直しながらテークアウトを続けていきたい」とする。

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