「愛」について考えたくなる! 心を揺さぶる公開中ムービー3選
「愛」についてしみじみと考えたくなる新作ムービーをピックアップ! 主人公と最愛の人との関係に心温まったり、ギュッと苦しくなったり…。いろんな愛の形と、その行く末を見届けて!
『わたしの叔父さん』
2019年東京国際映画祭コンペティション部門で、東京グランプリ(最高賞)を受賞した『わたしの叔父さん』は、デンマークの農村が舞台の映画。毎日を粛々と過ごす叔父と姪の生活、静寂の中、起こったさざ波をふたりはどう受け止めて進んでいくのか。新鋭フラレ・ピーダセン監督が奥深い構成で魅せた。 デンマーク・ユトランド半島の美しい農村で、27歳のクリスは幼い頃に家族を亡くして以来、足の不自由な叔父さんとふたりで暮らしてきた。一緒に手料理を食べ、酪農の仕事を行い、買い物に行くルーティンが心地よくもある日々。ある日、教会で出会ったマイクからデートに誘われ迷うクリスに、そっと背中を押す叔父さんだが…。 クリスを演じた主演女優の叔父にあたる酪農家が、叔父として本作に出演。つまりリアルな姪&叔父関係にあたるふたりが、父娘のような間柄を生身で演じた。互いを思い合うがゆえの究極の親子愛は、恋人関係や夢をも凌駕するのかもしれない。寡黙なクリスの心の内に燃えさかる、青い炎を感じ取って。 『わたしの叔父さん』 2021年1月29日(金)より全国公開 https://www.magichour.co.jp/ojisan/ 配給:マジックアワー
『花束みたいな恋をした』
『最高の離婚』、『カルテット』などを手掛けた脚本家・坂元裕二が、有村架純×菅田将暉というトップ俳優とともに送り出す『花束みたいな恋をした』は、ミレニアル&Z世代に向けた恋愛映画。運命の出会いから5年間、カップルとしての幸せと痛みが心にひたひたと迫りくる。 終電を逃したことで、偶然出会った大学生の山音麦(菅田)と八谷絹(有村)。好きな音楽や映画がほぼ同じで、あっという間に恋に落ちたふたりは、大学を卒業後、フリーターをしながら同棲を始める。「もっと一緒にいるために」とやがて就職した麦と絹だが、生活時間のズレから、気持ちまで少しずつすれ違っていく。 恋が始まるときの浮足立つ気持ち、はやる鼓動、同じものを見て同じように感動を共有できる喜びを本作では描く。一方で、その相手が、いつしか違うものを見るようになり、何かが崩れていく……そんなどうしようもない変化の残酷さも映し出す。こんな恋に覚えがある、もしくはこれからするかもしれないガールにぜひ観てほしい作品。 『花束みたいな恋をした』 2021年1月29日(金)より全国公開中 https://hana-koi.jp/ 配給:東京テアトル、リトルモア