「ウチの角田は驚くべきパフォーマンスを発揮」と首脳陣が称賛。トップ5での戦いを期待
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、2021年F1プレシーズンテストを振り返り、アルファタウリ・ホンダのルーキー、角田裕毅のパフォーマンスは“驚異的”だったとして褒め称えた。 【関連写真】2021年F1プレシーズンテスト アルファタウリAT02・ホンダに乗る角田裕毅 2021年にF1デビューを果たす角田は、昨年から旧型車で何度かテストを行った後、3月12日から14日にバーレーンで開催された3日間のテストで、アルファタウリAT02・ホンダに乗り、初グランプリに向けた準備を本格的に行った。 最終日には、タイヤは異なるものの、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンに0.093秒の僅差で続く全体の2番手タイムをマーク、角田に大きな注目が集まった。 マルコは、アルファタウリAT02・ホンダには速さがあるという評価を下すと同時に、角田自身の力が優れているのは間違いないとも語った。 「ウチの角田裕毅は20歳で、このマシンに1日半しか乗っていない。だが驚くべきパフォーマンスを披露した」とマルコはドイツのテレビ局『RTL』のインタビューにおいて語った。 「もちろん(優れた)マシンがなければ不可能だ。アルファタウリは中団上位近くの力を持っているのではないかと私は推測している。中団は接戦だ。ルノー(アルピーヌ)、フェラーリ、アストンマーティンもいる」 「マクラーレンは一歩抜き出ていると思う。激しい戦いになり、サーキットによって、中団トップに立つ者がころころ変わるだろう。とはいえ、角田が驚異的だったのは確かだ」 トロロッソ時代から優秀な若手ドライバーの指導に当たってきたアルファタウリチーム代表のフランツ・トストも、角田を高く評価している。 「裕毅はまだF1に来たばかりだ」とトストは『スカイ・ドイツ』に対してコメントした。 「テストで彼はDRSを(定められた地点より)早くアクティベートしていたが、今後はそういうことはしない」 「テストでは他のチームがどれぐらいの燃料を積んでいたのか分からないので、慎重に考えなければならない。それでも我々のマシンが非常によく機能してきたのは事実だ」 「ドライバーはふたりとも好調だった。特に裕毅は印象的だった」 トストは、昨年に続き、2021年にアルファタウリが優勝する可能性は高くはないと認めているものの、トップ5の戦いには加わることができると考えている。 「何度か素晴らしい結果を出せることを願っている。ただ、メルセデスとレッドブルがトップグループを形成しているというのは事実だ。彼らに何も問題が起こらず、すべてが予定どおりにいけば、(我々が)レースで勝つのは難しいだろう」 「だが時折トップ5に入ることは可能なはずだ」 [オートスポーツweb ]