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コロナ後のサッカー界は劇的に変化する? NY在住の専門家が語る“MLSの実情と未来”

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REAL SPORTS

新型コロナウイルスによる死者がイタリアを超えて世界最多となったアメリカ。スポーツ界もシーズン再開のめどさえ立たず厳しい状況が続いている。Jリーグと同じく2月に開幕して第2節で中断となったMLSは現在どういった状況で、いつ頃の再開を目指しているのか。そして「コロナ以後」のスポーツ界はどのように変化するのか。MLSで6年間働き、現在はニューヨークを拠点にサッカービジネスを展開する中村武彦氏に話を聞いた。 (インタビュー・構成・撮影=宇都宮徹壱)

厳しいロックダウン状態が続くニューヨークにて

「ニューヨークでは『日曜日(3月22日)の夜8時からロックダウン』という宣言があって、月曜日には生活必需品のお店以外はすべて強制閉鎖になりました。それでも営業していると、すぐに警察が飛んできて罰則が課せられることになります。マスクをしている人なんて、こっちでは見たことなかったんですけど、今はすっかり増えましたね。セントラルパークに野営の病院ができたり、小さなマンハッタンの港に海軍の船が入港してきたり、そうかと思うと夜はシーンと静まり返っていたり。すべてが驚きの連続です」 新型コロナウイルスでの犠牲者の数が全米で最も多く、連日のように危機的な状況が伝えられるニューヨーク州。その最大の都市であるニューヨーク市在住の中村武彦氏にZoomを介して話を聞くことができた。中村氏はBLUE UNITEDという会社の代表取締役。同社の事業は大きく3つある。 まず、チーム、リーグ、そして企業の海外進出サポート(具体的には、鹿島アントラーズのニューヨークオフィス設立、MLSのアジア事業開拓、セビージャのS NSマネジメントなど)。次に、パシフィック・リム・カップの主催。そして新規事業開拓として、プロeスポーツチームの運営。ここで、疑問に感じる人が少なからず出てくるはずだ。なぜ中村氏は、欧州でなくアメリカでサッカービジネスを展開しているのだろうか。まずは経歴について、本人に語っていただくことにしよう。 「私のキャリアを簡単にいうと、2002年の(FIFA)ワールドカップ終了後にマサチューセッツ州立大学アマースト校のスポーツマネジメント修士課程で学んで、まずMLS国際部で6年間働きました。その後、2009年にFCバルセロナの国際部ディレクターとして1年働かせていただき、さらにニューヨークのスポーツマーケティング会社にてサッカー事業部立ち上げに5年半ほど従事、それからマドリードの法科学院でスポーツ法を学び、2015年にBLUE UNITEDを立ち上げました」 実は私と中村氏とは、かれこれ20年近い付き合い。「欧州や南米以上に、太平洋地域のほうがマーケットとして可能性がある」という主張は一貫していた。その集大成となったのが、2018年からハワイで開催されているパシフィック・リム・カップ(2020年は開催されず)。アメリカ、カナダ、そして日本のクラブを招待して行われた第1回大会では、北海道コンサドーレ札幌が優勝を果たした。私も現地で取材したが、満面の笑みで札幌の選手たちにメダルを授与する中村氏の姿は、今でも強く印象に残っている。

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