旅人マリーシャの世界一周紀行:第290回「おうちで世界飯。クサイけどウマイ魚醤が要! ベトナムB級料理『バインミー』」
みなさん、こんにちは。旅をおあずけされた旅人マリーシャです。わん。 2月、目の前のイベントはバレンタインデー。手作りチョコを準備しなきゃ......と言いたいところですが、どうやら渡す相手がいないようなので、そんなことよりも新年に紅白なますを食べてからずっと作りたいと思っていた"アレ"にトライしたいと思います! 【写真】簡単!旅人流バインミーのレシピ 今回の「旅人マリーシャのおうちで世界飯」はベトナムB級料理「バインミー」です! バインミーはベトナム版のサンドイッチ。長さ20cmほどの柔らかいフランスパンにバターやパテを塗り、なます、キュウリやトマトなどの野菜、香草類、肉をはさみ、ヌックマムなどのソースをかけたもの。 ヌックマムとはイワシなどの魚と塩を熟成・発酵させた魚醤。強烈な匂いは正直クサイのだが、それがベトナム料理の特徴的な味を生み出し、不思議とクセになるのだ。ヌクマムやニュクマムとも言う。 私がホーチミンのバインミー屋台を訪れた時は、目の前でパンに具が挟まれていく様子を見て、どことなく「サブウェイ」を思い出したっけ。そしてニ◯リも顔負けのお値段以上、15000ドン(約68円)で旅人は大歓喜! 持ち運びに便利なお手軽フードなので、ベトナムからカンボジアに陸路国境越えする時も、お弁当がわりにテイクアウトしたのが懐かしい。ちなみに、パンがフランスパンなのは、ベトナムがフランスの元植民地だからです。 お店によって挟む具材もさまざまなバインミーだが、必ず入っているのは、パクチーとなます、そしてとどめのヌックマムだ。 作り方はサンドウィッチと同じ要領だが、再現しようとすると、日本で本場の材料を揃えるのは至難の技。まずベースとなるパンからしてそうである。 本場のバインミーに使用されるパンは、米粉などを使用した独特のサクッと感があるソフトタイプ。その食感は日本でお見かけするフランスパンとは別物で、手に入れるのは容易ではない。仕方ない、ここは普通のフランスパンで代用するか......。 他にもユニークな具材として、チャールアと呼ばれるベトナムハムや、肉鬆(ロウソン)という肉田麩(さきいかみたいだという意見もチラホラ)が入っていることがあるが......、珍しい食材はまたいつかにするとして、今回はベーシックなものを作ってみることにしよう。