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【長期レポート】1987年式ジャガーXJ6を買ってみたら…… ♯3 トラブル発生!

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2019年9月に我が家へやってきた走行8万㎞の1987年式ジャガーXJ6。翌月には故加藤和彦さんのジャガーEタイプに会いに行くために京都へ行き、11月には軽井沢に知人を訪ね、12月にはちょっと古いクルマを愛する友人たちと箱根にドライブに行った。そう、2019年の年末まではパワートレインから快適装備までまったく問題がなかった。トラブルを予見させる兆候さえも感じなかった。  【写真】美しく輝くブルックランズ・グリーンのボディと磨き上げられた木目パネルとマグノリア・レザーのシートに溜息(10枚) 自宅のガレージから出すたびに、美しく輝くブルックランズ・グリーンのボディに目を細め、運転席に乗りこめば、磨き上げられた木目パネルとマグノリア・レザーのシートに溜息をついていた。 でも、30年以上前のクルマですから来るんですね。トラブルが。

お伊勢参り

年が明けて2020年1月5日。初詣のためにジャガーXJ6で伊勢神宮へ向かった。新幹線ではなく、我が家に来たばかりのクルマで向かうのは、年始めの行事に相応しいと考えた。  上質でしなやかな乗り心地に、やっぱりジャガーXJ6で出発して良かったと思った。4.2リッターの直6の吹け上がりもスムーズだ、高速道路に入ると、姿勢がさらに低くなったように感じさせるような抜群の安定感で、ジャガーXJ6は放たれた矢のように進んでいった。 気になることがなかったわけではない。それは電圧計。針が12Vよりかなり低い位置を指している。とはいえ、これは買ってからずっとそうなので、メーターのせいかもしれない。燃料計だって満タンでFULLを指さないじゃないかと自分に言い聞かせた。それでもちょっと気になって新東名高速の「遠州森町」PAに入り、エンジンを切ると目覚めなくなった。バッテリーの電気がカラになったのだ。1987年式のガソリン車が電欠したのである。オルタネーターの故障だと確信し、ジャンプ・コードによる再スタートをやめ、保険会社の積載車にジャガーXJ6を乗せた。

パーツがない

積載車が向かったのは、古いジャガーを専門にみている「ヤムズファクトリー」。クルマが到着するとすぐに電話があった。やはり、オルタネーターがダメだった。問題はその在庫がないこと。さらにオルタネーターを交換するためには、エアコンのコンプレッサーを外す必要があり、チェックしたらコンプレッサーも交換の必要があり、こちらも在庫はないと言う。 パーツはなかなか見つからないので、オルタネーターのコイルを巻き直してくれる業者を探しているのだが、これも難しいと言われた。 やっぱりダメか。トホホな気持ちでヤフオク検索した。なんと、出てくるじゃないか! ジャガーXJ6シリーズ3のオルタネーター、コンプレッサーが! 「e-parts110」というサイトに型式などの情報を送ると、適合しますとの返事が来た。 修理工場の方でも持ち込みOKだというので、早速注文した。パーツは北米からの輸入品である。オルタネーターは価格のほかにデポジットを払う必要があり、壊れたものを送るとデポジットが返金されるという仕組みになっている。費用はオルタネーターとコンプレッサー、最速便の送料を合わせて8万6780円(デポジット8000円含む)。 1週間ほどしてパーツが修理工場に入り、工賃11万5170円で愛車は復活した。「e-parts110」の迅速な対応と、「ヤムズファクトリー」の丁寧な仕事ぶりに感謝である。 オルタネーターが新しくなったら、電圧計の針はきちんと12Vを指すようになった(壊れてなかった)。 電圧が安定した恩恵はオーディオにも表れた。初代オーナーはヘッドセットをナカミチ製に、スピーカーをJBLに換えているのだが、その効果をやっと体験した感じである。驚くほど音が良くなったのだ。 もちろん、エンジン・スタートにもまったく問題ない。天気の良い日のドライブは快適至極である。参考までに書くと燃費は都内で約4㎞/ℓ。高速走行で約8㎞/ℓ。そんなことを気にするよりも得るものが多いからとても満足している。 文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正 (ENGINE2020年6月号)

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