欧州組は急増したが…日本と世界トップの差は縮まったのか?
「あいつら終わったら秋葉原へ買い物に行くんだろ」
ブラジルに0-1で敗れた日本。三笘(右)もミリトン(左)に止められるなど、スコア以上に差を見せつけられた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)
吉田麻也は「みんなブラジルを見に来ているんだろうけど、少しでも日本代表を応援して良かったと思える試合を」と国立のピッチに立ったという。 ファン心理として贔屓と憧憬のバランスは複雑だ。さすがにワールドカップ本大会ならケビン・デ・ブルイネやエデン・アザールより日本代表を応援するとしても、目の前にブラジル代表のスターが顔を見せれば彼らへの期待値が勝ることもある。実際6年前のクラブワールドカップ決勝後に目にした光景には、それを思い知らされた。 正当なジャッジが下されれば退場が妥当だったセルヒオ・ラモスが、優勝を決めて笑顔で手を振るのを、多くの日本のファンが嬌声を挙げながら拍手で見送っていた。カシマスタジアムなら痛烈なブーイングが飛んだのだろうが、横浜という中立地では心底レアル・マドリーの勝利を願うファンが優勢だったのかもしれない。 1989年夏、イタリア・ワールドカップ
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