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あなたはカートを“置きっ放し”派?─「ショッピング・カート理論」スーパーで見える人間性

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クーリエ・ジャポン

しなくてもいい善行、できますか?

スーパーなどに置いてある、買い物用のショッピング・カート。使い終わったあと、あなたは指定の位置に戻しますか、それとも、置きっ放しにしますか。 この「ショッピング・カート理論」というのが、英語圏を中心に話題になっている。リトアニアのウェブサイト「ボード・パンダ」によると、もともとは、英語圏の掲示板「4chan」などで議論されていたものらしいが、下記の米国人男性のツイートがきっかけで、拡散されたとのこと。確かに20万回以上リツイートされている。 日本だとほとんどの人がショッピング・カートを元の位置、もしくは指定の位置に戻しているかもしれないが、たとえばアメリカのような車社会では、だだっ広い駐車場に停めた自分の車の前まで、買った商品をカートで運ぶケースも多い。 また、店自体のスペースも巨大であり、レジや出口のすぐそばに回収場所があるとも限らず、使い終わったショッピングカートを、駐車場や店内に置きっ放しにすることが、決して少なくないのである。 とはいえ、「戻さなくてもいいが、戻した方が良いだろう」という社会通念は、どの国にもある。 つまり、この「ショッピング・カート理論」とは、カートを戻すか否かで「その人の道徳性をみるもの」である。ソーシャルメディア上で拡散されている匿名者が書いた理論によれば、「その人が社会にとって良いメンバーか否かを見極める人格テスト」なのだそうだ。 カートを戻すという作業は、これといって特別な技術を要さない簡単なタスクであり、繰り返しになるが、一般的に「正しい行い」だと見なされている。 一方で、戻さなかったからといって、法に触れるわけではないのも事実だ。また、義務というほどのものでもない。戻したからといって、別に何かを得られるわけでもない。置きっ放しにされたカートは、従業員の誰かしらがそのうち回収し、いずれは元の位置へと戻される。よって、「置きっ放しの何が問題なのか?」という意見にもある程度の正当性はある。 だが、この理論上では、仮に急いでいないのであれば、あなたは「正しい行いをしない人」ということになり、「社会にとっての良いメンバーではない」と見なされるようだ。 だが、そもそも、この理論は有効なのだろうか。 英国の心理療法士タティ・シルバは、「ボード・パンダ」にこう語っている。 「カートを戻さないという選択は、その人のキャラクター(性格)がどうであるかを露呈します。なぜなら、カートを戻すか否かに明確な法的・社会的ルールはないからです。あくまでも個人が各々の価値観に基づいて行動を決めるものである故に、カートを戻すか否かはその人の性格をよく表すのです」 つまり、ショッピング・カート理論は性格を見極める上では有効だと言える、との見解を彼女はみせている。 また、この理論はショッピング・カートに限らず、「ゴミやタバコのポイ捨て」「他者のためにドアを開けるか」といった他のことにも適用できるという。

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