三菱「アウトランダーPHEV」がマイナーチェンジ! 新型はヤマハと共同開発のオーディオに注目せよ。【試乗ならぬ試聴レビュー】
ヤマハ・スピーカーによる特別なオーディオ体験
そして、最も大きいのが、車載のオーディオシステムを現行のBOSEからヤマハにチェンジしたこと。冒頭で紹介した試聴会は、その聴き比べだったのだ。 「女神の森」の敷地内にある広い芝生で行ったその方法とは、試聴に適するであろうと三菱が選んだ曲はDua Lipaの人気楽曲「Don’t Start Now」と、ハービーハンコック&クリスティーナ・アギレラの「A Song for You」。この2曲を現行のBOSEと、新型の「P」グレードが標準搭載する8スピーカーの「ダイナミックサウンド・ヤマハ・プレミアム(以下、プレミアム)」、最上級の「P エグゼクティブパッケージ」が標準搭載するデュアルアンプ&12スピーカーの「ダイナミックサウンド・ヤマハ・アルティメット(以下、アルティメット)」で順番に聴き比べるというもの。 その感想はというと、BOSEは耳に優しく聴き疲れのしない音、プレミアムはその輪郭をはっきりとさせたもの、アルティメットはプレミアムの音にさらなる解像度と艶を加えたもの、という感じで、ヤマハらしい正確な音の再現力を確認できた。 オーディオには、音を調節するイコライザーやフェーダー/バランサーがあるのは当たり前だが、このシステムでは曲調に合わせて「Lively」、「Signature」、「Powerful」、「Relaxing」の4つのサウンドタイプを選ぶことができ、さらに、ロードノイズや風、雨、エアコンの音など移動体であるクルマが発生する様々な周波数に対応する補正を自動的に行ってくれるのだとか。高級オーディオらしくてなかなか頼もしい。 今回ヤマハとタッグを組んだ理由を聞くと、音響メーカーであるだけでなく楽器自体をつくるメーカーであった点が大きかったという。 PHEVのパワートレインについては、リチウムイオンバッテリーの容量を約13%アップし、システム出力も20%アップ。EV航続距離が約20km伸びて、「M」で106km、その他のグレードでは102km(いずれもWLTCモード)と、全グレードで100kmオーバーを達成している。 さらに最適化したサスペンションや新開発タイヤを採用して欧州ブランドにも負けない走りを実現したというが、今回は試乗が叶わなかったのでこちらは情報のみ。 税込み価格は526万3500円(M5人乗り)~668万5800円(P エグゼクティブパッケージ7人乗り)だ。 SPECIFICATIONS 三菱 アウトランダー PHEV P エグゼクティブパッケージ|Mitsubishi Outlander PHEV P Executive Package ボディサイズ:全長4720×全幅1860×全高1750mm 車両重量:2140kg 駆動方式:4WD エンジン:2359cc 直列4気筒DOHC16バルブ エンジン最高出力:98kW(133PS)/5000rpm エンジン最大トルク:195Nm/4300rpm モーター最高出力(前/後):85kW(116PS)/100kW(136PS) モーター最大トルク(前/後):255Nm/195Nm 乗車定員:5名 価格:659万4500円(税込)
文と写真=原アキラ