富山県内ガソリン170円突破 レギュラー 3週連続値上がり
●ドライバー、政府の抑制策期待 経済産業省が26日に発表したレギュラーガソリン価格(24日時点)で、富山県内の1リットル当たり平均小売価格は前週より1円20銭高い170円90銭で3週連続の値上がりとなり、昨年10月の170円10銭を超え、2014年8月の171円以来2番目の高水準となった。政府のガソリン価格急騰抑制策が27日から発動され、県内のドライバーやガソリンスタンド運営会社からは値上げに一定の歯止めが掛かると期待する声が上がった。 レギュラー価格の全国平均は1円80銭高の170円20銭となり、政府の価格急騰抑制策の発動基準を突破した。政府は石油元売りに対し、27日の卸売り分から1リットル当たり3円40銭の補助金の支給を始める。石油情報センターは、来週以降の小売価格は横ばいで推移すると予想している。 富山のハイオクの平均小売価格は182円、軽油は152円90銭といずれも1円40銭上昇。灯油18リットル(一般的なタンク1個分)当たりの価格も富山は30円高い2014円だった。 富山市内では26日、「レギュラー176円」の看板を掲げるガソリンスタンドも見られた。同市の会社員近藤大一(ひろかず)さん(38)は「車が生活に欠かせないので、これ以上、値上がりするとつらくなる。政府の政策で価格が抑えられたら有り難い」と期待した。 同市でガソリンスタンドを運営する朝日石油販売の担当者は「ガソリンが高すぎる上、新型コロナウイルスの影響もあって既に給油控えの動きが出ている。利用者のことを考えると、抑制策によってこれ以上高くならない効果が出ればいい」と話した。