大阪府・吉村知事が定例会見8月25日(全文1)ホテル内に抗体カクテルセンター設置
20代、30代がもう圧倒的に右肩上がり
少し遅れて大阪は感染拡大が広がってきていると。全国にも広がってきている。これが今の現状だと思っています。このピークアウトがなかなか、首都圏を含めて、大阪、関西圏も見えてこない。全国的にも見えてこない。これが今の現状だと思っています。数字としてはこうやって上がってきています。 これは年代別ですけれども、このブルーのラインはもうほぼ垂直に上がっていってます。20代、30代がブルーのラインですけど、ほぼ垂直に上がっているという状況です。また、これに釣られる形で40代、50代、これは緑のラインですけど、やはり増えて、上がってきます。今の重症者のほとんどが40代、50代です。そのあとについて、10代も釣られて増えてきてると。60代以上、ここはぐーっと右肩上がりにはなってないですけども、全体が増えてますからやはりこれも少しずつ増えてきているというのが現状ですが、やはり感染が広がってくる世代として、20代、30代がもう圧倒的に右肩上がりに増えてるという状況です。 新規陽性者数の年代別の前週増加比を見ましても、1.5倍ぐらいでこれは推移しているというのが今の現状です。盆休みの検査の少ないときもあったと思うので、少し下がってる期間もありますけども、やはり平たくして見ていけば、先ほど申し上げたとおり、1週間単位で見てくるとだいたい1.5倍ぐらいでずっと増え続けてるというのが今の現状です。また盆明けぐらいから感染者数は非常に増えてるという状況です。
40~50代の世代へのワクチン浸透が不十分
これは年代別のワクチンの接種の状況と、そして重症者の内訳についてです。今、ワクチン、高齢者の方についてはもうほぼ終わってる、希望者についてはほぼ終わってる状況です。1回目接種が約86%、2回目接種が83%、高齢者についてはほぼ終わっています。これを40代から64歳までで見ますと1回目接種が42%、そして2回接種が26%です。まだやはりこの40代から50代の世代にはワクチンが十分に浸透してないという状況です。 これがやっぱり反映されていると思いますが、新規の陽性者数だけじゃなくて、新規の重症者の内訳を見ますと、第4波までは70代以上、この茶色が70代以上ですけど、高齢者がほぼ中心です。の構成でしたが、ここはワクチンが進んできたということもあって、重症者としては非常に、割合としては少ない。減少しています。逆にじゃあどこが増えてるのといえば、このブルーのところと、そしてイエローのところ。これが40代、50代になります。40代、50代については、もうこれだけで半分。重症者の半分を占めるという状況になってます。ですので、ここの40代、50代の世代のワクチン接種、今ワクチンなかなか届いてないということがあるんですが、やっぱり重症者の中心ゾーンは40代、50代ですので、ここでの重症の方を減らしていく。これが非常に重要だと思っています。 現在の病症の使用状況、逼迫度についてです。まず重症者で見ますと第4波、ここは449人ということで、5月4日がピークで、まだそこのピークには達していません。195名ということですけども、やはり増える傾向に当然あります。で、この重症者をなんとか減らしていきたい。できるだけ軽症のうちに早く治療して重症化を防ぐ、命を守るというのが大阪の基本的な考え方です。ただこれが、感染者がどんどん増えてくるとどこまでできるかというのはあるんですが、ただ、ここは最後の最後まで歯を食いしばってでも追求をしていきたいというふうに思ってます。早期の治療をすることによって重症化がかなり防げるというのがこのコロナの特徴でもあると、そういうふうにわれわれとしては認識をしています。ただ、そのキャパよりも陽性者が増える傾向が強いということです。 もう1つが入院。軽症・中等症です。軽症・中等症については現在1933名。約2000名の方が入院されてまして、第4波はもうすでに超えているという状況です。宿泊療養者、ホテル療養の方については第4波が1800人で、今は2800人ですから、もう、倍とは言いませんけれども、1000人、約1000人、もうすでに第4波より多いという状況です。